牛・豚好む男性 糖尿病ご注意 発症リスク4割高く
牛肉や豚肉を多く食べる男性は、あまり食べない男性と比べ、糖尿病を発症する危険が4割高くなるとの調査結果を、国立がん研究センターなどの研究チームがまとめた。
女性では違いが見られなかった。
牛肉や豚肉に含まれる鉄分などが、血糖値を下げるインスリンの分泌に悪影響を与えているらしい。
 
研究チームは、健康な45〜75歳の日本人男女6万4千人のうち5年後までに糖尿病を発症した1178人について、食べた肉の量や種類別に発症との関係を分析。
 
男女それぞれ、肉の摂取量順に4グループに等分して糖尿病の発症率を調べたところ、男性では、最も多いグループが、最も少なかったグループに比べ、1.36倍高かった。
さらに肉の種類を「牛肉か豚肉」「馬肉」「ハムやソーセージなどの加工肉」の三つに分けて調べた。
男性は牛肉か豚肉では最も食べるグループの発症率が、最も少ないグループに比べ1.42倍高かった。
鶏肉と加工肉は影響がなかった。

研究チームによると、牛肉や豚肉に多く含まれる鉄分が膵臓などに炎症を起こし、インスリンの分泌などを低下させている可能性があるという。女性は元々男性より鉄分が少ないため、発症に影響がなかったのではないかとしている。          

参考・引用
朝日新聞・夕刊 2013.6.3