5~11歳児へのコロナワクチン接種

5~11歳児のコロナワクチン接種について親が知っておくべきこと

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米国では、5~11歳の小児に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種が承認された。

これを受け、接種対象年齢の子どもを持つ親たちは、ワクチンの安全性や接種の必要性に関して疑問を抱いている。

コロラド小児病院の小児感染症専門医Donna Curtis氏が、そうした疑問に対する回答を示した。

 

● 5~11歳児向けのコロナワクチンとはどんなものか

5~11歳児用のワクチンは、2020年12月から成人に投与されている米ファイザー社製のワクチンの用量を3分の1にしたもの。

米食品医薬品局(FDA)に提出されたデータによると、このワクチンの5~11歳児におけるCOVID-19の発症予防効果は90.7%と示されている。

大人や青年と同様に、5~11歳児でも、1回目の接種から3週間後に2回目の接種が必要である。

 

● 5~11歳児にワクチン接種は必要なのか

小児はハイリスク集団とは考えられないが、米疾病対策センター(CDC)のデータでは、2021年10月10日の時点で、5~11歳の約200万人がCOVID-19に罹患し、94人が死亡している。

*コメント

これを多いと考えるか、少ないと考えるか。

このことこそがカギです。

安易に「メリットが上回る」と結論付けるのは科学ではありません。

米国CDCでは、死亡例の数字が具体的に挙げられています。

しかし、日本ではコロナワクチン接種関連死が1000例以上あっても死亡例として認定されていません。

「関連があるとはいえない」という理屈です。

「関連がないとはいえない」というのが「悪魔の証明」、つまり「『ない』という証明はできない」ということのようです。

まったくもって不作為なことです。

 

*死亡率

また、COVID-19は多系統炎症性症候群(MIS-C)とも関連付けられている。CDCによると、10月初旬の時点で5,200人以上の小児がMIS-Cの診断を受け、46人が死亡しているという。

ワクチンは小児を感染から守るだけではない。

家族をはじめ、小児の周りにいる人々に対する感染拡大を防ぐことにもつながる、という考えもある。

 

● ワクチン接種によりどんな副反応が現れるのか

多い副反応は、注射部位の痛み、発赤、腫れなど。

一部の小児には、発熱、倦怠感、体の痛み、頭痛、悪寒、リンパ節の腫脹など、成人に生じた症状と同様のものも認められた。

ただしFDAは、5~11歳児3,109人を対象にした臨床試験で、ファイザー社製のワクチン接種により深刻な副反応が生じた対象者はいなかったとしている。

 

● 心筋炎や心膜炎などの心臓に関わる問題のリスクはないのか

臨床試験では、心臓に関わる有害事象は認められていない。

FDAは、統計モデルを用いて5~11歳児での心臓の炎症リスクを予測した上で、ワクチン接種により得られるベネフィットはリスクをはるかに上回ると結論付けている。

*コメント

FDAの、この結論に至る理論的根拠をわかりやすく解説して欲しいところです。

この点が一番重要なカギになるところだからです。

 

親として、子どもの心臓の炎症を恐れる気持ちは理解できる。

しかし、一般的に心臓の炎症は軽度から中等度の疾患であり、通常、長期的な問題となることはない。

また、心筋炎の発症リスクは、COVID-19に罹患した場合の方がはるかに高い。

*コメント

そもそも、小児がCOVID-19に罹患する確率も重症化する確率もきわめて低いはずです。

接種も始まっていないのに「統計モデルを用いた5~11歳児での心臓の炎症リスク」がどのように解析できたのでしょうか。

 

 

● COVID-19の罹患歴があってもワクチン接種は必要か

罹患歴があっても接種が推奨されている。

免疫力は時間の経過とともに衰えると言われるが、新型コロナウイルスの感染状況を見ると、それが如実に示されている。

ワクチン接種により免疫応答を高め、感染を予防する必要がある。

*コメント

ごもっともな解説ですが、あくまでも一般論であって、積極的に小児に接種する必要性を説得する内容にはなっていません。

 

● 子どものクラスメートの多くがワクチンを接種済みの場合、集団免疫をあてにすることはできるか

そのような考え方は危険だ。

ワクチンを接種することにより、感染や重症化のリスクは下げられるものの、感染の可能性がゼロになるわけではない。

また、ワクチン未接種の小児は、学校以外の場所で新型コロナウイルスに感染する恐れがあるからだ。

 

● 5歳未満の子どもを守るためにできることは何か

家族や子どもの面倒を見る人など、子どもに関わる全ての人がワクチンを接種することだ。

その他にも、ソーシャルディスタンシングや、2歳以上の小児の公共の場でのマスク着用、感染リスクの高い場所を避けることなどの予防措置を講じることも重要だ。

(American Heart Association News 2021.11.5)