脂肪肝

脂肪肝とは
文字どおり肝臓の中に中性脂肪がたまりすぎた状態です。
肝臓は中性脂肪をつくる役割をしています。
中性脂肪は人間が生きるための大切なエネルギーで、肝臓はその一部を肝細胞の中にためています。
しかし、使われるエネルギーに比べ、つくった中性脂肪が多いと、脂肪肝になります。
脂肪肝は命にかかわるような重大な病気ではありませんが、なかには肝機能障害を起こす場合もあります。
また肥満にともなうことが多いため、糖尿病や高脂血症を合併するなど、健康を障害する状態と考えられます。


どうしてなるの?
脂肪、糖分、アルコールなどの摂りすぎ、肥満などが原因です。
アルコールによる脂肪肝は、アルコールを減量、中止しないと肝硬変になる危険があるので要注意です。また糖尿病やストレスなども原因になる場合があります。


症状
ほとんどの場合、自覚症状はありません。
なんとなく疲れやすい、おなか(とくに胃のあたり)が重苦しい、ときどき吐き気を感じるなどの症状がある場合もあります。


どういった検査をするの?
脂肪肝では、肝臓の状態を調べることが大切です。
定期的に受診し4ヵ月に一度は検査を受けていただくことをお勧めします。
○ 腹部超音波検査 :
腹部に超音波発振器をあて、モニターに肝臓の状態を映しだして確認します。
半年〜1年間に一度検査します

○ 血液検査 :
肝機能の状態をあらわすGOT、GPT、LDH、HDL(善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、γ-GPTや、総コレステロール中性脂肪などを測定します。
3〜6ヵ月に一度検査します

治療は?
脂肪肝の治療でもっとも大切なことは、脂肪肝の原因となっている生活習慣(運動不足、食べすぎ、アルコールの飲みすぎ、肥満など)を改善することです。
脂肪肝に効果のある薬は、現在はまだありません。

○ 食事療法 :
脂肪肝の治療の基本です。
一般的に、脂肪や糖分を多く含む食品、アルコールをひかえ、緑黄色野菜やミネラル、ビタミンなどをたくさんとるように指導します。
ただし適切な食事の内容はお一人お一人で異なりますので、自己判断は危険です。当院では診察と検査結果から医師が判断し、患者さんに指導します。また栄養士が医師の指示のもと患者さんをサポートしています
運動療法
食事療法とならんで脂肪肝の治療の基本です。肥満の解消にはもっとも効果的です。
適切な運動の内容はお一人お一人で異なりますので、自己判断は危険です。




<関連サイト>
脂肪肝の症状と治療 食事療法と運動
http://johofatliver.suffas.com/

脂肪肝
http://ja.wikipedia.org/wiki/脂肪肝

脂肪肝のリスクと改善法 - [家庭の医学]All About
http://allabout.co.jp/health/familymedicine/closeup/CU20051016F/

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・改善・食事療法・原因
http://www.hakuraidou.com/info/shiboukan.htm

脂肪肝
http://www1.linkclub.or.jp/~itoshima/