2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

インフルエンザ、万能ワクチン開発

インフルエンザ、万能ワクチン開発…厚労省研究班 いろいろなタイプのインフルエンザウイルスに効くワクチンを厚生労働省研究班 が開発した。 従来のワクチンと違い、ウイルスが変異しても効果が続くのが特徴で、動物実験 で確かめた。 実用化までには数年か…

女性のメタボ基準緩すぎ?

女性のメタボ基準緩すぎ? 最適腹囲90cm→80cm 特定健診で使われているメタボリック症候群の診断基準を検証している 厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大教授)の中間解析が まとまった。 将来、心筋梗塞(こうそく)を起こすリスクがある…

隣人祭り

日経新聞・夕刊2008.12.11のリレーエッセイ「あすへの話題」に分子生物学者の 福岡伸一先生が興味深いお話を紹介してみえました。 私は後半の細胞についての内容に特に興味を持ちました。 http://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/83d08425a79822701b2eb0d7cf6b8f…

タミフル耐性インフルエンザ

現在、日本列島全体にインフルエンザが猛威を振るっています。 今年の話題は何といっても「タミフル」の効かないウイルスが高頻度で検出 されたことです。 以下は最近の日経新聞の「サイエンス」欄の記事の一部抜粋です。 ■国立感染症研究所の集計(2009…

逆流性食道炎 その3

■原因 食道(長さ22~25cm、太さ1~2cmの管状の消化管)から胃の入り口にあたる 噴門部の締まりが緩いために、胃酸や胃内容物が食道に逆流して食道の粘膜を傷 つけることから症状が出現します。 実際には健常者でも一日4~5回は胃酸の逆流が起きている…

逆流性食道炎 その2

■治療 まずは生活態度を改めることが基本です。 暴飲暴食、早食い、食後すぐに横になるは三大悪です。 1. 胸焼けを起こしやすい食品を出来るだけ減らす: 天ぷら等の揚げ物や脂肪食、オレンジなどの柑橘類を減らします。 食塩の取りすぎは逆流を起こし易くな…

逆流性食道炎 その1

食べ物や胃酸(PHは1-2の強塩酸、1日に2リットル分泌されます)が逆流しない ように閉まっているはずの噴門が何らかの原因で開いたために食道に逆流して 胸焼けなどの症状を起こすのが逆流性食道炎です。 食道は横隔膜の穴(食道裂孔)を通って胃の噴門部に…

嗅覚障害

においがよくわからないという方は意外と多いものです。 耳鳴りもそうですが、においも本人しかわからず、また悩みも深い症状 です。 きょうは、においのお話です。 嗅覚障害 (きゅうかくしょうがい) ■嗅粘膜性障害にはステロイド剤を においの感覚に異常…

掌蹠膿疱症

きょうは掌蹠膿疱症 (しょうせきのうほうしょう) のお話です。 4年前にこんなニュースがありました。 奈美悦子、激痛入院へ…「掌蹠膿疱症性骨関節炎」と闘病 (サンケイスポーツ) - goo ニュースより 女優、奈美悦子(54)が、手のひらや足の裏にうみの…

外反母趾の予防と対策

外反母趾は一定以上まで進行すると、ヒールをはかなくても、歩くだけで進行して しまいます。 きょうはこの話題をとり上げてみました。 外反母趾とは 外反母趾(がいはんぼし)は、足の親指が変形し、外側(小指の側)へ曲がっている 状態をいいます。 身体…

腰部脊柱管狭窄症

歩くと足にしびれや痛みを感じ、座るとやわらぐ 特徴と症状 ■背骨の老化によって起こり、元気な高齢者が症状を訴えることが多いという 特徴があります。 ■約8割に人は安静にしていればよくなります。 ■老化によって脊柱管が細くなり、馬尾やそこから分岐す…

中性脂肪

メタボリックシンドロームに焦点をあてた特定健診が昨年からスタートしました。 腹囲や血圧や血糖や中性脂肪の値の異常が健診のターゲットです。 善玉コレステロールは中性脂肪の裏返しともいえます。 それぞれがお互いに関連があるという考えがメタボの概念…

病院でインフルエンザ集団感染

今回の集団感染は、インフルエンザワクチンとタミフルのそれぞれの 有効性についての大きな問題提起をしてくれています。 厚生労働省レベルでしっかりしたコメントを出すべきです。 しばらく厚生労働省のHPに注目します。 町田の病院でインフルエンザ集団感…

国内初の「心肺同時移植」手術

脳死判定:初の心肺同時移植、手術が終了…大阪大病院 ■日本で初めての心肺同時移植手術は17日夜、大阪大病院(大阪府吹田市)で終わった。 ■心臓の奇形や肺の異常がある重い先天性の病気「アイゼンメンジャー症候群」の30代の男性に、心臓と左右の肺を接…

ふくろう切り抜き帖 2009.1.17

がん患者8割「徹底闘病」、死生観にギャップ…東大調査 医師らは余生重視 がん患者の8割以上は、最後まで病気と闘うことを望みつつも、死を意識せずに 普段通りに過ごしたいと考えていることが、東京大によるアンケート調査で 明らかになった。 逆に、がん…

子宮体がん(子宮体部がん)

乳がん術後で大学病院で抗がん剤を使用中の女性が、他の慢性疾患で 当院に通院中です。 ホルモン療法のため子宮体がんのチェックも必要とのことです。 手術後も厳格な観察が必要な乳がん。 大変だなと思うとともに、子宮体がんも早期発見はどのようにして 行…

早食い

早食いをすることはそれ自身が肥満を招きやすくします。 早食いをする人とゆっくり食べる人とで同じ量を食べたという前提で計算し なおしても、やはり早食いは肥りやすいのです。 この早食い。 肥満の原因となる理由については、これまで「早食いをすると満…

Hibワクチンについて

昨年の暮にHibワクチンが厚労省で認可されました。 しばらくは、このワクチンの流通は不自由で月に1回しか医療機関に入ら ないようです。 したがって当面は小児科専門の医療機関で普及しそうです。 以下は、このワクチンのお話です。 恐ろしい細菌性髄膜炎…

最後の授業

告白します。 私は相当な新聞切り抜き魔です。 病歴といっていいぐらいで、家の中は古新聞が山積みです。 この新聞を生涯かけて整理したり処分するのがライフワークとなりつつあります。 きのう、半年前の新聞記事を整理していたらこんな記事に出遭いました…

海外渡航とワクチン

近年、欧米はもとより中国や東南アジアなどへ進出する企業が増えています。 その結果として、それらの企業へ勤務の方やその家族が海外へ長期に滞在 するケースが増えています。 患者さんの話を聞くと、企業として予防接種の説明がなくてとまどって見 える方…

声帯結節

きょうは、声が出にくくなる「声帯結節」のお話です。 よく耳にする「声帯ポリープ」とは別の病気です。 結節というとわかりにくいので、耳鼻科の先生は患者さんには『ポリープのよう なもの』と説明されることもあります。 どんな病気か 声帯に生じる炎症性…

暖房器具による低温やけど

暖房器具による低温やけど 景気の低迷は、冬の暖房にも影響しています。 今冬の家電店での売れ筋の暖房機器もエアコンなどの高価なものより、 コタツやあんかが売れていると新聞記事に出ていました。 (あんかは安価?) 先日、カイロで背中に低温やけどがで…

口輪筋鍛え「老け顔」防止

「老け顔」防止の記事が出ていました。 普通の人は、生活に追われてこんなことをする時間はありません。 しかし、顔が勝負の人はきっと実行しているんでしょうね。 年齢を重ねるにしたがって、ほおがたるみ、口角が下がる。 小鼻の脇から 下に向かう縦じわも…

新型インフルエンザと「発熱外来」

新型インフルエンザは毒性の強い鳥インフルエンザが変異して、人から人へ 感染する恐れがあります。 国では、最悪の場合は3200万人が感染、64万人が死亡するのではないか と推計しています。 「発熱外来」は新型インフルエンザが流行した際、発熱した…

冬のかゆみ

冬になると、皮膚がかさついて、あちらこちらがかゆくなることがあります。 ひどい場合にはかゆくて、睡眠が障害されたり、かいた結果として湿疹(注1) ができることがあります。 症状が強くなる前に対策することが大切です。 対策の主なものとして、保湿…

咳エチケット 平成21年度版

咳エチケットについては以前にも http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/9831774.html でもとりあげました。 きょうは、その平成21年度版です。 風邪やインフルエンザの流行が始まり、咳をしている方が多くなりました。 昨年暮れにはマイコプラズマも流行し、…

海にもウシはいるんです

今年の干支の丑(うし)にちなんで、ある水族館で「海の牧場 海にもウシは いるんです」というイベントが行われています。 担当者は「あまり深く考えないで下さい」ということです。 「ミノカサゴ」は焼肉の部位「ミノ」にかけた単なるこじつけとのこと。 ア…

静脈血栓塞栓症

新着の週間朝日(2009.1.16号)の「新・名医の最新治療」に「静脈血栓塞栓症」 が紹介されていました。 2002年3月、日韓ワールドカップを目前に、高原直泰(たかはらなおひろ)選手は静脈血栓 塞栓症という病気に襲われました。 静脈血栓塞栓症は、…

タミフル、今冬も使用中止継続

タミフル、今冬も使用中止継続 厚労省、10代患者へ 飛び降りなどの異常行動との関連が疑われ、2007年3月から10代患者 への使用が原則中止されているインフルエンザ治療薬タミフルについて、 厚生労働省は12月29日までに、使用を解禁すべきかど…

子どもが食べたものを吐く

子どもがたべものを吐くことは珍しいことではありません。 しかし、頻回に吐く場合には病気のことがあります。 代表的な病気として噴門弛緩症(カラシア)があります。 このカラシアでは、噴門がゆるく、ミルクが逆流しやすく、赤ちゃんは すぐに嘔吐してし…