新型インフルエンザと「発熱外来」

新型インフルエンザは毒性の強い鳥インフルエンザが変異して、人から人へ
感染する恐れがあります。
国では、最悪の場合は3200万人が感染、64万人が死亡するのではないか
と推計しています。
「発熱外来」は新型インフルエンザが流行した際、発熱した患者に対する問診
や検温などの初期治療を行います。
感染の有無を確認して、風邪など通常の外来患者と判別して、ウイルスの拡散
を防ぐ目的で設置されます。
電話相談を受け付ける「発熱相談センター」は市町村などに設置されるのに対し、
発熱外来は医療機関が主体で、運営費は行政が助成します。

以下は、「発熱外来」の整備が遅れているという新聞記事からです。


新型インフル初期診療、「発熱外来」の整備低調

設置場所の決定  12県どまり
新型インフルエンザの発生時に感染拡大を防ぐため、国が設置を求めている施設
「発熱外来」について、設置場所を決めたのは47都道府県のうち12県にとどまる
ことが日本経済新聞社の調査で分かった。

病院や医師会などとの調整が進んでいないのが主な理由だが、大流行(パンデミ
ック)が懸念されるだけに、診療体制の早急な整備が課題となりそうだ。

厚生労働省は来週以降、昨年改定した新ガイドラインに基づいて各自治体向けの
説明会を開催、体制整備を促す方針。
ガイドラインでは最終的な入院治療を行う医療機関との区別が明記されておらず、
自治体や医療機関の担当者の間で誤解が生じていた。
同省の担当者は「新ガイドラインで初期診療を行う発熱外来の役割を明記した。
設置促進につながるはず」と話している。

出典 日経新聞・夕刊 2009.1.7
版権 日経新聞

<関連サイト>
個人でできる対策
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/11.html#example
厚生労働省のHPです)
新型インフルエン対策 家庭での備蓄セット
http://www.toriflu.com/?gclid=CLfs6Mzm_JcCFQwSegodQXKjDA



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