2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

米ハーバード大、急性腎不全の発症の仕組みを解明

米ハーバード大学の根来秀行客員教授らは死亡率の高い急性腎不全の発症の仕組みの一端を解明した。 腎臓の尿細管にある細胞のたんぱく質が過剰に働いていた。 このたんぱく質を抑える薬ができれば新たな治療に道を開く。急性腎不全では、尿細管の上皮細胞上…

脂質異常症の基準見直

脂質異常症の基準見直し 日本動脈硬化学会、「境界型」設ける 日本動脈硬化学会は27日までに、心筋梗塞などにつながる脂質異常症の新しい診断基準を作ったと発表した。 悪玉コレステロール値が血液1デシリットル中120ミリグラム以上140ミリグラム未満のケー…

マイコプラズマ 耐性菌増加

かつては数年おきに流行していたマイコプラズマ肺炎の患者数が、2011年夏以降、過去最多のペースで推移している。 東京都内に住む男子中学生(14)は11年7月のある日、軽いせきと体のだるさがあり、体温は38度を超えた。 深夜まで試験勉強をする…

画像診断にIT活用

アルツハイマー・がん早期発見 画像診断にIT活用 脳萎縮度の数値化や過去のデータ検索 専門医不足カバー コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した画像をもとに病気を見つける放射線科の画像診断医。 日本はCTなどの機…

変わる歯磨きの常識

食後すぐの歯磨きはNG 虫歯予防の新常識 「冷たい水がしみて耐えられない」。 痛みを訴えて来院した20代女性の口の中を見ると、まるで歯科器具で削ったかのような丸っこい奥歯があった。 歯の表面のエナメル質が減り、中の象牙質が見えていた。 聞いてみる…

誤解だらけの「休肝日」

どれだけ飲んだら飲み過ぎか? 花見に歓迎会、得意先の挨拶まわり……。 春はオン、オフともに飲酒の機会が増え、肝臓がフル回転する。 肝臓をいたわろうと頭に浮かぶのが「休肝日」。 だが、科学的な根拠があるのか、どの程度が適切なのか、わからないことも…

貧乏ゆすり

実は健康にプラス エコノミークラス症候群予防にも 長く椅子に座っていると、つい無意識のうちにやってしまう「貧乏ゆすり」。 行儀が悪いと、親や他人から注意されるクセだが、メリットも多いことがわかってきた。 女性に多い手足の冷えやむくみの解消に役…

長く残る痛みに新薬

神経をしずめ脳への伝達抑える 帯状疱疹の後や腰痛で、痛みが長く続くことがある。 神経の異常などが原因のようだ。 そんな症状に効く薬が増えてきた。 過敏になった神経をしずめるタイプのほか、脊髄や脳への痛みの伝達を遮断するタイプも登場し、あきらめ…

副作用を抑える抗がん剤の投与法

濃度20倍の抗がん剤 副作用を抑える抗がん剤の投与法濃度20倍の抗がん剤岡山理科大の浜田博喜教授と岡山大学の研究チームは、抗がん剤を従来の20倍の高濃度でがん細胞にだけ届ける薬物送達システム(DDS)を開発した。 副作用を抑え、治療効果も期待でき…

心房細動アブレーション

心房細動アブレーション… 不整脈発生源 熱で焼く カーテルで高周波電流/早期の患者9割が完治 心臓の上半分(心房)が小刻みに震える心房細動。 不整脈発作の発生源を熱で焼いて震えを抑える心筋焼灼術(カテーテル・アブレーション)が普及し、早期の患者…

遺伝、進化できる物質作製に成功

遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 【ワシントン共同】生物のDNAのように遺伝情報を保持、複製し、進化することができる高分子を作ることに英医学研究評議会の研究所のチームが成功、20日付の米科学誌サイエンスに発表。生命起源の…

かゆみ

かゆみって何? 進むナゾ解明 花粉が飛び交う今の季節、かゆみに悩まされる人も多い。 なんともいえない不快感だが、メカニズムの解明が進んでいる。 一時的にかゆみを忘れさせてくれる「裏技」や、かゆみのタイプ別に対処法も分かってきた。 愛知県岡崎市に…

肺がんを早期発見するには

がん死亡率1位・肺がんを早期発見するには 人間ドック、追加検査の選び方 そろそろ健康診断の季節だ。 人間ドックを受診する人も多いだろう。 基本メニュー以外に、自由に選べるオプションの検査が豊富な施設も増えている。 だが、どれを選んだらいいのか、…

女性ホルモンと付き合う

月経や排卵の時期がわかる基礎体温の測定は、妊娠や避妊のために行うと思われがちです。 けれど、女性の体や心の状態を見通す手がかりにもなります。 ◇ 基礎体温は、食事や運動などをせず安静な状態の体温をさす。 朝起きて体を動かす前に、基礎体温計を約5…

機能性胃腸症

機能性胃腸症は「機能性ディスペプシア」とも呼ばれ、胃もたれや胸焼けなどの症状があるのに、潰瘍やがんなど器質的な病気がないのが特徴。 検査しても異常がないため、「思い込み」などと片付けられてしまうこともあるようです。 安倍元総理も機能性胃腸症…

パーキンソン病解明進む

発症前に嗅覚障害や便秘… 手足が震えたり、動きがぎこちなくなったりするパーキンソン病は、脳内の神経伝達物質が少なくなって起こる。 予防法や根本治療法はまだ見つかっていないものの、医師の指導で早くから適切に薬を使えば、通常に近い生活も送れるよう…

高血圧、予防のカギは塩(1)

高血圧を放っておくと、脳卒中や心筋梗塞など命取りの病気につながりかねません。 高血圧は気づかぬうちに、じわじわと体をむしばみ、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれています。 大きな要因の一つが食塩のとりすぎです。 日本人は20代でも…

臭覚障害とは

1万種以上のにおい、人間はかぎ分け 2004年度の自然科学系のノーベル生理学・医学賞は、五感の中の一つである「におい」を哺乳類が感じる仕組みを解明した米・コロンビア大のリチャード・アクセル教授と米フレッド・フレッド・ハッチンソンがん研究セン…

子どもの頭痛

症状に成人と差 後頭部は注意 頭痛は大人だけの病気ではない。 子どもの頭痛は症状や治療が成人とは異なる部分も多いため、子どもの頭痛に詳しい専門医の診療を受ける必要がある。 中学生約2万人を対象としたある調査では、小学生の約11~16%、中学生…

がん予防、まず禁煙・減塩

禁煙、節酒、減塩、適度な運動、適切な体重の維持。 こんな五つの生活習慣を一つ実践するごとに、がんのリスクが平均して1割減るという。 国立がん研究センターが約8万人を約10年追跡して分析した。 どのようにしたら、健康に良い生活習慣は実践できるの…

「海藻を毎日」甲状腺がんリスクの一因

「海藻を毎日」甲状腺がんリスクの一因? 閉経後の女性 海藻を毎日食べる閉経後の女性は、甲状腺がんになるリスクが週2日以下の約2.4倍になることが、国立がん研究センターと国立環境研究所の研究班の調査でわかった。 研究班は「海藻に含まれるヨウ素が…

特発性じんましん

原因探しより抗ヒスタミン剤 じんましんは命にかかわることはまれでも、かゆみと見た目の悪さは気持ちを落ち込ませ、仕事や勉強の能率も落ちてしまう。早く治すにはどうしたらいいのか。 まずは、自分がどのタイプのじんましんか。それをきちんと知ることが…

遺伝性がん、検査し予見

乳がん、早期発見で治療に選択肢 卵巣がん、予防切除も 女性の二十数人に1人が発症するといわれる乳がん。 このうち、5~10%程度は、遺伝の影響を強く受けたタイプと考えられている。 「遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)」と呼ばれる。 最近は…

狭心症 細い血管で起こることも

胸の痛み長く続く 更年期の1割が発症 診療時、性差の視点大切に 心臓の血管が狭くなって胸の痛みが生じる狭心症や心筋梗塞は男性に多い病気とされてきた。 ところが、更年期の女性の約1割がかかる狭心症があることは意外に知られていない。 胸などの痛みが長…

先天性心臓病、「成人後」に死角

生まれつき心臓病を持つ子どもたちが大人になった時、かかれる病院がない――そんな問題が浮かび上がってきた。 推計で40万人を超えるが、受け入れ態勢が整った大人の病院は、全国にわずかしかない。 医療体制をどのように整えるか、模索が始まっている。 対…

隠れ糖尿病にご用心

食後の血糖値、異常に高く 食事の欧米化や生活の都市化の進展とともに増えている糖尿病。 健康診断で異常がないからといって、安心していませんか。 通常の健診で調べる空腹時の血糖値が正常でも、食後の血糖値が異常に高い“隠れ糖尿病”の人が意外に多いとい…

日本脳炎「予防接種受けて」 未接種の子供なお多く

脳に重い障害などを起こす日本脳炎は有効な治療法がないため、ワクチンの予防接種が重要だ。 ワクチンが原因とみられる副作用が報告されたのを機に接種が事実上中止になったが、新ワクチンが承認され、一昨年から国は再び接種を勧奨するようになった。 ただ…

寝違え

寝違え、春にご用心 3~4月は飲み会多く発生集中 寝る前は何ともなかったのに、朝起きた時に首や肩に鋭い痛みが走り、動きがままならなくなる「寝違え」。 実は送別会や歓迎会が重なる春先は、発生が集中する季節だという。 1週間ほど安静にしていれば自…