がん予防、まず禁煙・減塩

禁煙、節酒、減塩、適度な運動、適切な体重の維持。
こんな五つの生活習慣を一つ実践するごとに、がんのリスクが平均して1割減るという。
国立がん研究センターが約8万人を約10年追跡して分析した。
どのようにしたら、健康に良い生活習慣は実践できるのか探った。

追跡調査の対象者は、岩手県大阪府新潟県などに住む45~74歳の男女。
国立がん研究センターのチームが、がんの発生と、様々な生活習慣との関係を調べた。
この結果、男女で平均すると、
(1)禁煙
(2)節酒
(3)減塩
(4)適度な運動
(5)適切な体重の維持
という五つの良い生活習慣の一つを実践するごとに1割ほどがんリスクが減り、五つすべて実践するとリスクがほぼ半減することがわかった。

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良い生活習慣の筆頭は「禁煙」だろう。
喫煙はがんに限らず、心臓など循環器の病気のリスクも高める。
東京大のチームは、2007年の死亡者のうち約13万人が喫煙が原因で死亡したと推計している。

とはいえ、実践が難しいのも禁煙。
大阪府立健康科学センター健康生活推進部の中村正和部長は「健康診断や薬局に行った機会を利用して、医師や看護師、薬剤師らに禁煙について、相談して欲しい。自力でやめることにこだわらずに、禁煙補助薬も上手に使えば成功率が上がります」とアドバイスする。

原則として禁煙治療には医療保険が使える。
まだ、禁煙治療が受けられる医療機関は全国で1万4千カ所程度だが、日本禁煙学会のサイトで、医療保険の使える医療機関が検索できる。
良い生活習慣の筆頭は「禁煙」だろう。喫煙はがんに限らず、心臓など循環器の病気のリスクも高める。東京大のチームは、2007年の死亡者のうち約13万人が喫煙が原因で死亡したと推計している。

 とはいえ、実践が難しいのも禁煙。大阪府立健康科学センター健康生活推進部の中村正和部長は「健康診断や薬局に行った機会を利用して、医師や看護師、薬剤師らに禁煙について、相談して欲しい。自力でやめることにこだわらずに、禁煙補助薬も上手に使えば成功率が上がります」とアドバイスする。

 原則として禁煙治療には医療保険が使える。まだ、禁煙治療が受けられる医療機関は全国で1万4千カ所程度だが、日本禁煙学会のサイトで、医療保険の使える医療機関が検索できる。



●日本酒1日1合で週1休肝日、たらこ月20グラムまで
お酒は、完全に禁酒する必要はないものの、エタノール換算で週150グラム未満に抑えよう。
日本酒1合やビール大瓶1本、ワインのボトル3分の1本、ウイスキーやブランデーのダブル1杯分がエタノール換算で約23グラム。
ほぼ連日、お酒をたしなむ人は、日々の飲酒量をこの程度にして、週1回、休肝日をつくれば、週138グラムのエタノール量になる。 
がんセンターの研究チームは、たらこや筋子など塩蔵した魚卵の摂取量と、がんの発生率との関係も調べた。
たらこを月4分の1腹(約20グラム)以上食べる人は、食べない人より、有意にがんの発生が多かった。

同センターの別の研究では、がんの発生頻度と、漬物、塩ザケなどの干物、みそ汁の摂取量とにはっきりした関係はみられなかった。

今回の研究チームの笹月静予防研究部室長は「疫学研究では、因果関係が出やすいものと、出にくいものがある。健康に良いという意味では、塩分摂取全体を控えめにした方がいいだろう」と話す。

減塩は高血圧予防にもつながる。
厚生労働省の高血圧ホームページでは、減塩を中心にした食事を紹介している。

太りすぎだけでなく、やせすぎも免疫力の低下などを招き、よくない。
運動や食事で、適度な体重を維持しよう。

散歩が楽しい季節。まずは、歩く時間を増やすことから始めてみよう。 (大岩ゆり)

出典 朝日新聞・朝刊 2012.3.18
版権 朝日新聞社



<自遊時間>
マスゴミといわれないように)日本語は正しく使いましょう

5月に訪英検討 天皇陛下、国事行為に復帰

心臓の冠動脈バイパス手術後、療養していた天皇陛下が国事行為に復帰されることが、10日の閣議で決まった。
宮内庁によると体調は回復傾向にあり、5月には皇后さまと英国を訪問し、エリザベス女王即位60周年を祝う関連行事に出席する(される)ことを検討している。

国事行為や主要な公務は、手術に備え入院した2月17日から皇太子さまが代行して(されて)いた。
9日、宮内庁病院で詳しい検査を受け、復帰しても大丈夫と医師団が判断した。

金沢一郎皇室医務主管の発表によると、胸にたまる体液(胸水)は増えておらず、坂道や階段でも息切れを感じ(られ)なくなっている。
胸水は依然残ってはいるが、ある程度の時間の中でなくなるとみられるという。

今後は身体的、精神的な負担をできるだけ少なくしながら、前立腺がん治療に伴う副作用の骨粗しょう症予防のため、適度な運動をバランスよくする(される)ことが課題としている。

宮内庁関係者によると、訪英は5月16日ごろから5日間ほどになる見込み。
1953年の女王の戴冠式に当時皇太子だった天皇陛下が参列して(されて)いて、今回の訪英にも意欲を示して(されて)いるという。



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