「健康寿命」延ばす目標

健康寿命」延ばす目標に5分野53項目 厚労省設定「介護必要なく元気な期間」
厚生労働省は1日、政府が進める健康づくり運動「健康日本21」の第2次計画(2013~22年度)の内容を固めた。
生活習慣病の予防や心の健康など5分野53項目の目標を設定。
介護が必要なく自立して元気に過ごせる期間を示す「健康寿命」を延ばす目標を初めて盛り込んだ。
がん予防や運動の促進、食生活など幅広い分野について改善を目指す。

今回の計画は第1次(00~10年度)に続いて定められる。厚労省はこの日の部会で出された意見をもとに案の詳細を詰める。同部会は6月中にも正式決定する。

厚労省案によると、10年の健康寿命は男性が70.42年(平均寿命は79.55歳)、女性が73.62年(同86.30歳)。
健康寿命の具体的な数値目標は示さず、22年度までの延び幅が平均寿命の延び幅を上回ることを目標とした。

10年の健康寿命都道府県別にみると、最長は男性が愛知(71.74年)、女性が静岡(75.32年)で、最も短かったのはそれぞれ青森(68.95年)と滋賀(72.37年)だった。
都道府県間の格差を縮めることも目標にする。

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生活習慣病予防では、がん、脳卒中、心臓病の三大死因の死亡率低下や糖尿病に関する目標値を盛り込んだ。
成人の喫煙率は10年の19.5%から12%に、飲食店での受動喫煙は50%から15%にそれぞれ減らす。

運動に関しては、20~64歳で男性が7841歩、女性が6883歩だった10年の1日の平均歩数を、22年度にそれぞれ9000歩(約6.3キロ)、8500歩(約6キロ)に引き上げることを目指す。
食生活の目標は、日本人に多いといわれる1日当たりの食塩摂取量を10年の10.6グラムから8グラムとする。
野菜の摂取量は282グラムから350グラムと定めた。

第1次では全59項目のうち、数値目標を達成したのはメタボリックシンドロームの認知や歯の健康など10項目(17%)にとどまり、1日の歩数やカルシウムの摂取など9項目(15%)では悪化する結果となった。

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出典 日経新聞・朝刊 2012.6.2
版権 日経新聞


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