女性の片頭痛

片頭痛は、女性ホルモンのエストロゲンの変動と
密接な関係があります。
これはもちろん女性に限っての話ですが、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。


女性ホルモンの変動原因か 片頭痛、記録で傾向つかむ

女性ホルモンの変動が原因とみなされる女性特有の症状は多い。
代表的な更年期障害をはじめ、20代後半から30代にかけて手足のほてりやめまいなどの
症状が表れる「プレ更年期」もここ数年注目されている。
20~40代の女性に多い片頭痛もその一つ。
すべての年代の有病率は男性の3倍に達するという。
女性ホルモンの一種、エストロゲンとの関連が指摘され、月経開始日の前後2日に発作が
起こりやすいことが分かってきた。

しかし英国系製薬会社、グラクソ・スミスクラインのインターネット調査によると、月経に
関連して起こる頭痛を経験した女性の78%が生理痛の一種と認識していた。
 
五十嵐久佳・神奈川歯科大附属横浜クリニック教授によると、片頭痛は早めに服薬しないと
効果が少ないこともあり、薬を飲んでも頭痛が治まらずにひどくなる「薬物乱用頭痛」を併発
する例も多い。
実際、五十嵐教授が受け持つ同クリニックの頭痛外来の患者のうち13%が薬物乱用頭痛
という。
 
五十嵐教授は外来受診者に「頭痛ダイアリー」をつける事を勧めている。
頻度や程度、日常生活への月経周期などを日別に書き込むことで、片頭痛の発作の傾向が
分かるという。
「生理周期と関係があるかどうか分かるだけでも対処法が変わってくる」と五十嵐教授。
 
重症の場合、薬は片頭痛治療薬であるトリプタン系製剤を中心に、発作の頻度が高い人には
予防薬も併用する。
PMS(月経前症候群)などの治療でピルを使う女性の場合、片頭痛がかえって悪化すること
もあるという。
「PMSや生理痛で婦人科を受診するとき、頭痛のある人は必ず医師に伝えてほしい」と五十嵐
教授は話す。

出典 日経新聞・朝刊 2008.8.31
版権 日経新聞

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J トレンツ リャド 「カネットの夜明け」
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k47294398

<関連サイト>
女性の片頭痛
http://zutuujyosei.blog105.fc2.com/blog-entry-2.html
女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)は、月経
周期でその分泌量は大きく変わります。
特にエストロゲン(卵胞ホルモン)が減ると、それに伴って脳内物質のセロトニンも急激
に減ります。
その時に頭の中の血管が拡張することで片頭痛が起こると考えられます。

このエストロゲンが減少するのが排卵日や生理の初日前後です。
つまり排卵日や生理の初日前後にはエストロゲンが減少するためにセロトニンも減少→
頭の中の血管が拡張して片頭痛が起こりやすいということなのです。

女性ホルモンと頭痛の関係
http://www.shesmile.net/topics/vol6.html
生理のときの頭痛には、片頭痛が多いことがわかっています。若い女性の5人に1人が片頭痛
に悩んでいますが、そのうち60%の頭痛は生理と関係しているといわれています。



女性の片頭痛に対する予防法が再検討される
http://blogs.yahoo.co.jp/vol_avada_kedavra/19756592.html




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