乳幼児はアイロンに注意を

幼児期から小学生にかけて、子どもの死亡原因の第1位は「不慮の事故」といわれています。
死亡につながらなくても、幼児の事故はたくさん起きているのです。
内容は年齢によっても特徴があります。
そのほとんどは親の注意(環境整備)や子どもに安全のしつけを十分にすることで防げます。
どんな事故が起こりやすいのか、子どもの目線で再点検しましょう。

当然のことですが、一番大切なのは赤ちゃんや幼児からできるだけ目を離さないことです。

低温やけどのような「うっかりやけど」については


でもとりあげましたが、きょうはこどもの「うっかりやけど」です。
昨日の新聞記事からです。


乳幼児、アイロン注意を やけどの77%が10歳未満
電気アイロンでやけどを負う事故が2003年度以降で少なくとも165件あり、被害者の77%が
10歳未満の子供だったことが5日、国民生活センターのまとめで分かった。
特に2歳以下の乳幼児が全体の61.8%を占める。商品テストでは電源を切ってから最長
約100分間も高温状態が続く製品も確認されており、同センターは業界団体に改善を要望した。
 
同センターは全国約20の総合病院を通じ、03年4月―08年11月の事故情報を分析した。

親が使用中や中座して目を離したすきに触れてしまったケースだけでなく、電源を切断して
から十分に冷える前に触れた自己も多かった。

同センターは10製品のテストを実施。
衣服にあてる「かけ面」の温度が電源を切ってから45度に冷えるまで、コードレス型3
製品では74~103分、コード式7製品では39~68分かかった。

いずれも電源切断後は使用中のランプが消えてしまい、高温が続いていることが表示から
はわからなかった。

<要点>
■危険性を理解して適切な行動が取れる4歳ごろまでは特に注意が必要。
■子供の手が届かない場所で使い、使用後も速やかに片付ける。
■アイロンは電源切っても、最長100分高温。
出典 日経新聞・朝刊 2009.2.6
版権 日経新聞
<コメント>
コードレスアイロンは冷めにくく特の要注意のようです。


<関連記事>
産総研、子供のけが事例をネットに3500件公開
産業技術総合研究所のデジタルヒューマン研究センターは、子供が室内などで
誤ってけがをした事例を集めたデータベースを11日からインターネットで公開する。
医療機関から集めた約3500件のデータを、けがの種類や年齢別に分類した。
製品の設計や予防などに活用してもらう。
 
公開するデータベースは「身体地図情報システム」(http://www.cipec.jp/#/project/)。
国立成育医療センターなどの協力を得た。
骨折ややけどといったけがの種類と年齢などを入力すると、けがの事例を三次元
コンピューターグラフィックスで表示する。
出典 日経新聞・朝刊 2009.2.6
版権 日経新聞
<コメント>
この記事の中で、
 けがは額や後頭部
 やけどや誤飲は1歳
 ベビーカーの事故は生後7カ月前後
が多いことがわかったそうです。


幼児の事故防止マニュアル
http://www.anzen.metro.tokyo.jp/f_child.html

子どもの事故予防情報センター
http://www.jikoyobou.info/

国立保健医療科学院「子どもに安全をプレゼント ~事故防止支援サイト」
http://www.niph.go.jp/soshiki/shogai/jikoboshi/general/index.html

<番外編>
スギ花粉の飛散、昨年より1週間早く 環境省予測
環境省は(平成21年)1月31日までに、今春の花粉飛散状況の予測(確定版)を発表した。
スギ花粉の飛散開始時期は1月下旬の冷え込みを受け、昨年12月の前回予測時点よりも
西日本の一部で遅れが出るものの、昨年に比べると全国的に1週間ほど早くほぼ例年並み
となる見通し。
近畿や関東では2月20日前後となる。
 
飛散量はヒノキの成長が目立つ西日本で増加する。
近畿地方や中国、四国の大半の地域で昨春に比べ飛散量が2―3倍に増えるほか、関東の
西側も約1.5倍になるとした。
一方、関東東部や東北地方は多い場所でも昨年並みにとどまる。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090131AT1G3002R31012009.html
NIKKEI NET 2009.1.31

<自遊時間>
「高卒で大学院受かるのか」 桑田合格で早大に質問相次ぐ
http://www.excite.co.jp/News/society/20090130/JCast_34516.html

大学院
http://ja.wikipedia.org/wiki/大学院
大学院(だいがくいん)とは、大学(短期大学を除く)の学部課程の上に設けられ、
大学(短期大学を除く)を卒業した者、およびこれと同等以上の学力を有すると認め
られた者を対象に、学術の理論および応用を教授研究し、文化の進展に寄与することを
目的とするものである(学校教育法第65条から第68条などを参照)。
大学院受験
http://ja.wikipedia.org/wiki/大学院受験
格下大学の学部を卒業して有名大学の大学院の課程に入学することを、マネーロンダ
リングをもじって学歴ロンダリングと揶揄される場合がある。
これは、同一学校であっても学部の課程よりも大学院の課程の方が入学がしやすい場合
があるからである。
<コメント>
週刊文春 2009.2.12号に
「清原『男道』 桑田『大学院』 礼賛は気持ち悪いよ」という記事が出ていました。
当人たちにとっては意地の悪い内容です。
文春さんは、きっと彼らから取材できなくなると思います。


実力さえあれば高卒でも東大教授になることだってできます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/安藤忠雄

読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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