思わぬ食中毒

食中毒?:ジャガイモで 児童11人症状、2人入院--○○小調理実習 /愛知
○○町の△△小学校で22日、調理実習でジャガイモを食べた4年生11人が腹痛や頭痛、嘔吐(おうと)の症状を訴え、9人が病院で診察を受けた。
そのうちの男子児童2人が比較的症状が重いことや経過観察のため入院した。
2人とも意識ははっきりしているという。
保健所はジャガイモによる食中毒とみて原因を調べている。

学校や町教委によると、調理実習は午前8時50分からの1~2時間目で29人が参加。
学校の農園で育てたアンデスレッドという品種のジャガイモをゆでて食べたという。
実習後に11人が症状を訴え、4人が救急車で病院に運ばれ、5人は父母が病院に連れていった。
うち7人は症状が軽く、自宅に帰った。

調理実習は4年生の2クラスが先週木・金曜日に行ったが、問題はなかったという。

ジャガイモによる食中毒は09年7月に奈良市の小学校でも起きた。
未成熟や小さいジャガイモは全体に毒性のあるソラニン類が多く含まれているという。

http://mainichi.jp/area/aichi/news/20100223ddlk23040275000c.html
出典 毎日新聞・地方版 2010.2.23
版権 毎日新聞社
<私的コメント>
他の新聞記事には
「調理実習は18日から行われ、この日が最終日で、小さなイモしか残っていなかったという」と書かれています。
文部科学省厚生労働省は昨年8月、小玉のジャガイモは食べないよう通知を出しています。



食中毒:餅つき会で園児ら154人 東京・杉並
東京都は18日、杉並区の私立「○○幼稚園」の園児や家族、職員ら154人がノロウイルスによる食中毒にかかったと発表した。
同園の餅つき会で参加者に配られた餅が原因とみられる。
嘔吐(おうと)や下痢の症状が出たが、全員が回復しているという。

食中毒にかかったのは
▽3~6歳の園児46人
▽園児の家族103人
▽職員4人
▽近隣住民1人。
うち6歳の女の園児1人が5日間入院した。
餅つき会は今月9日に園内のホールで開かれ、園児や家族ら338人が参加した。
10日から12日にかけて、症状を訴える参加者が続出した。
都は、餅つき会の参加者の手を介してノロウイルスが餅に付いたとみている。




食中毒:餅つき大会で34人が発症--滋賀
県は3日、先月27日に○○市内の自治会館であった餅つき大会に参加した3~34歳の男女34人が、下痢や吐き気を訴える集団食中毒が発生したと発表した。
全員回復したが、発症者からノロウイルスが検出され、甲賀保健所は主催した自治会関係者に衛生管理や手洗いの励行を指導した。

県によると、その場でついた餅をのり巻きやぜんざいなどにして食べた60人中34人が発症。
餅をついたりこねた際にウイルスが付着した可能性が高いという。
ノロウイルスによる食中毒は昨年12月以降、県内で12件目。
発症者は今回を含め306人に上る。
県食の安全推進室は「食中毒は生もののイメージが強いが、ノロウイルスは餅ぐらいの温度では消えない。消毒と手洗いを徹底して」と話している。

http://mainichi.jp/area/shiga/archive/news/2010/03/04/20100304ddlk25040490000c.html
出典 毎日新聞・地方版 2010.3.4
版権 毎日新聞社
<私的コメント>
まことしやかに発生件数の数字があがっていますが、カキなどであたる人はこの数の何十倍もあります。
あたった本人や医療機関側で気づかなかったり、保健所に届けられない症例が大半です。
この数字は「氷山の一角」なのです。
それにしても2月末の餅つき大会も何だか変です。



食中毒:ミシュラン三つ星店で 京都
京都市生活衛生課は4日、食中毒を発生させたとして京都市東山区のかっぽう料理店「○○」に同日から3日間の営業停止を命じた。
千花はレストラン格付け本「ミシュランガイド京都・大阪2010」で三つ星を獲得した有名店。

市によると、先月26日夜に食事をした8人グループ全員が吐き気や下痢などの症状を訴え、うち3人と従業員2人の便からノロウイルスが検出された。
症状は軽く、全員快方に向かっているという。

グループは職場の同僚で32~58歳。
メニューは1万3650円のコース料理だった。


<私的コメント>
食中毒にミシュランの星は関係ないことがわかります。
値段まで書かれて店も気の毒ですが、来年は星はなくなるのでしょうか。
食事も命がけです。
それにしても百発百中はすごいです。


食中毒:中華料理店で21人に症状 /奈良
奈良市保健所は25日、同市の中華料理店で食事をした男女21人が、下痢や発熱などを訴えたと発表した。
このうち5人からサルモネラ属菌が検出されたため、食中毒と断定した。女性(67)1人が入院したが、全員快方に向かっている。

市によると、21人は同店の「閉店セール」最終日だった18日に食事をし、翌日に症状が出たという。
市保健所は食材に菌が混入していた可能性が高いとみて調査しようとしたが、発覚時には既に閉店し、厨房が撤去されていた。
このため市は、行政処分はせず、経営していた会社に対し、別の店での衛生管理の徹底などを指導した。

同店は08年末にも食中毒を起こしている。
市は同店で食事をした人で、体調が悪化した場合は相談するよう呼びかけている。

http://mainichi.jp/area/nara/news/20100226ddlk29040532000c.html
出典 毎日新聞・地方版 2010.2.26(一部改変)
版権 毎日新聞社
<私的コメント>
よく読むと味わい深い記事です。



鳥や牛の生肉で食中毒 ネットお取り寄せ人気で増加?
鶏刺し、鶏わさ、牛ユッケ、牛レバ刺しといった生肉を食べて食中毒になる人が年間数千人いる。
特に菌の保有率が高い鶏の生肉を食べると、食べない人に比べて77倍、食中毒にかかるリスクがあることがわかった。
昔は生肉を食べる習慣が一部の地域にしかなかったが、近年、ネットの「お取り寄せ」が人気で「生肉文化」が全国に広がっていることもあり、さらに増えている可能性がある。

生肉を食べると、鶏、牛、豚などの腸管内に生息する菌「カンピロバクター」に感染することがある。鶏の保有率がもっとも高く、鶏刺し、鶏わさ、加熱不十分な鶏料理を食べて感染する人は意外と多い。鶏の生肉を食べる人とそうでない人を比較した感染率データ(内閣府食品安全委員会)によると、1食当たりの平均値は鶏肉を生食する人が家庭で1.97%、飲食店で5.36%。
一方、生で食べない人は家庭で0.20%、飲食店で0.07%だ。
飲食店での感染率を比較すると、生食する人はしない人に比べて感染リスクが約77倍にもなる。



「新鮮な生肉なら大丈夫だ」というのは大間違い
感染すると下痢、腹痛、発熱といった症状が1~7日間くらい続き、他の食中毒菌に比べて期間が長いのが特徴だ。
抵抗力が弱い小さな子どもや高齢者のほうがかかりやすく、重症化することもある。
内閣府食品安全委員会によると、カンピロバクター食中毒の患者数は2001年以降、年間2000~3000人程度で推移している。
ただし、病院に行っていない人はカウントされていないので、「氷山の一角にすぎない」という。

なかには「新鮮な生肉なら大丈夫だ」と思っている人もいるが、カンピロバクターに関しては大間違いだ。
鶏は生きているうちに感染し、保存状態によって菌が増える類の食中毒とは異なる。
一方、鶏がカンピロバクターに感染するのを防ぐのに有効な方法はわかってなく、感染していても鶏自体には症状が現れないため、生産者が見抜くことはできない。

とはいえ加熱すれば菌は死滅するので問題はない。
しかし生魚を食べる文化のある日本人は生肉を食べることの抵抗が少なく、鶏肉についても約2割の消費者が家庭や飲食店で生で食べている。
http://www.j-cast.com/2010/03/02061303.html
出典 J CASTニュース 2010.3.5


和菓子食べた21人が食中毒 名古屋、ノロウイルスを検出
名古屋市は3日、菓子製造業「○○」(同市○○区)の和菓子「○餅」を食べた男女21人が下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え、一部の患者や従業員からノロウイルスが検出されたと発表した。
全員が快方に向かっているという。
 
市によると、21人は19~90歳で、1月21日に○○区の寺で開催された会合で出された○餅を食べた後に発症した。
29日に病院が愛知県に連絡した。
○○保健所は3日付で同社を営業禁止処分とした。
<私的コメント>
お餅も危ないということですが、やはり素手で作るんでしょうか。
餅つき大会は素手なんでしょうが。