暗黒物質(ダークマター)

暗黒物質で新理論 米学者、彗星衝突に影響も
世界的に著名な理論物理学者のリサ・ランドール・米ハーバード大学教授はインタビューで、宇宙の大部分を占める謎の暗黒物質ダークマター)に関する新理論などについて語った。
同教授は暗黒物質は単一の粒子や物質ではなく多様な種類があり、一部は陽子と電子のように結びついて「暗黒原子」を作ると予想する。
暗黒原子などは銀河内で薄い円盤状に集まり、彗星の地球衝突に影響を及ぼすという。

最近の観測で、宇宙の膨張速度が従来計算より5〜9%速いことが判明した。
このことについて「私たちのモデルは観測結果を説明するのに適している」と述べた。
 
欧州の大型加速器LHC」で、未知粒子の可能性を示すデータが得られた。
「超対称性粒子」ではないかとの物理学者らの予想には「より詳しいデータが必要だが、質量の大きさから考えて超対称性粒子の可能性は低い」と否定的だった。

参考・引用一部改変
日経新聞・朝刊 2016.7.4


新理論が示す、ダークマターは湯川粒子に瓜二つ
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/467_simp

暗黒物質」は存在しない? 大胆な仮説を提唱した物理学者の長き闘い
https://wired.jp/2017/04/02/case-dark-matter/

暗黒物質とは何か
http://www.nikkei-science.com/201809_052.html
・宇宙物理学者と天文学者はこの宇宙の物質の大半が「暗黒物質ダークマター)」だと結論づけている。
私たちが通常の物質を見るときのような電磁気的な影響を通じてではなく,重力の効果からその存在が推論されている物質だ。
暗黒物質は物理学のなかで最も単純明快な概念のひとつだが,私たち人間の視点のせいで不可解となる。
人間の五感はすべて,電磁相互作用がもとになっている。
例えば視覚は光に対する感受性に基づいている。
光はある周波数帯に属する電磁波だ。
ありふれた物質が目に見えるのは,それを構成している原子が光を放出または吸収するからだ。
それら原子のなかの電子や陽子が電荷を帯びていることが,視覚を可能にしている。
だが,物質が原子からできている必要はない。
宇宙の物質の大半は何かまったく別のものでできている可能性がある。

宇宙で観測できない95%の正体は「暗黒流体」であるという新理論が発表される(英研究)
https://gunosy.com/articles/Ryg20

ついに暗黒物質の謎が解明!?失われた95%に迫る新しい理論が発表 「暗黒流体として生まれ続けている」
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4309712