体のバランスが悪い「子どもロコモ」かも
体硬い?それ、子どもロコモかも 「全身使う外遊びを」 けがや運動器の病気リスク「子どもロコモ」という言葉がある。
片足立ちができなかったり、しゃがみ込みができなかったり。
そんな子どもたちが少なくないことが、明らかになってきた。
どんな背景があるのだろうか。
埼玉県の男子高校生(17)は中学2年のとき、学校の健康診断で、背骨が左右に曲がる「側彎症」の疑いがあると指摘された。
近くの整形外科を受診。
「程度は軽い」と言われ、経過観察になった。
小学生のころから、前屈で手が足先に届かず、体が硬いという自覚があった。
別の整形外科で調べると、手を使わずにしゃがんで立つ動作ができなかった。
最近では、体が硬かったり、バランスが悪かったりする状態を「子どもロコモ」と呼ぶ。
近くの整形外科を受診。
「程度は軽い」と言われ、経過観察になった。
小学生のころから、前屈で手が足先に届かず、体が硬いという自覚があった。
別の整形外科で調べると、手を使わずにしゃがんで立つ動作ができなかった。
最近では、体が硬かったり、バランスが悪かったりする状態を「子どもロコモ」と呼ぶ。
体が硬いと関節が十分に曲がらず、けがのリスクが高まる。
2007年、通常の健康診断に加え、体の柔軟性を調べる「運動器検診」が始まった。
当初はスポーツ障害をもつ子どもを見つける目的だった。
しかし始めてみると、姿勢や歩き方が悪い子がたくさん見つかった。
主に中高年を対象に、足腰が衰え、自分の足で移動する力が低下した状態をさす「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」から「子どもロコモ」という名前がつけられ、対策につなげるための活動が始まった。
NPO法人「全国ストップ・ザ・ロコモ協議会」は、
①片足立ちがふらつかず5秒以上できない
②かかとを地面につけたまましゃがみ込みができない
③肩が垂直に上がらない
④ひざを伸ばしたまま体を前にかがめて手の指が床につかない
の4項目のうち、一つでも当てはまれば、子どもロコモの疑いがある。
ある調査では「しゃがみ込みができない」「肩が上がらない」など、軽いものも含めると、約20%の子どもで問題があった。
このまま大人になると運動器(骨や筋肉、関節など)の病気になりかねない。
子どものころからの対策が重要となる。
過去の統計がなく、子どもロコモが増えたのかは、はっきりしない。
だが、文部科学省の調査によると、子どもの運動習慣は、「積極的に運動する」と「ほとんどしない」の「二極化」が進む。
これらは、クラブ活動など同じスポーツで特定の筋肉や関節ばかりを使ったり、ゲームで同じ姿勢を続けたりすることにつながり、どちらも子どもロコモやけがのリスクを高める。
全身を使う外遊びができる環境づくりも必要だ。
2007年、通常の健康診断に加え、体の柔軟性を調べる「運動器検診」が始まった。
当初はスポーツ障害をもつ子どもを見つける目的だった。
しかし始めてみると、姿勢や歩き方が悪い子がたくさん見つかった。
主に中高年を対象に、足腰が衰え、自分の足で移動する力が低下した状態をさす「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」から「子どもロコモ」という名前がつけられ、対策につなげるための活動が始まった。
NPO法人「全国ストップ・ザ・ロコモ協議会」は、
①片足立ちがふらつかず5秒以上できない
②かかとを地面につけたまましゃがみ込みができない
③肩が垂直に上がらない
④ひざを伸ばしたまま体を前にかがめて手の指が床につかない
の4項目のうち、一つでも当てはまれば、子どもロコモの疑いがある。
ある調査では「しゃがみ込みができない」「肩が上がらない」など、軽いものも含めると、約20%の子どもで問題があった。
このまま大人になると運動器(骨や筋肉、関節など)の病気になりかねない。
子どものころからの対策が重要となる。
過去の統計がなく、子どもロコモが増えたのかは、はっきりしない。
だが、文部科学省の調査によると、子どもの運動習慣は、「積極的に運動する」と「ほとんどしない」の「二極化」が進む。
これらは、クラブ活動など同じスポーツで特定の筋肉や関節ばかりを使ったり、ゲームで同じ姿勢を続けたりすることにつながり、どちらも子どもロコモやけがのリスクを高める。
全身を使う外遊びができる環境づくりも必要だ。
自宅でチェックし改善も
子どもロコモかどうかは、自宅でも4項目でチェックできる。
16年度からは、体の硬さや動きを調べる「運動器検診」が全国の小中学校で始まった。
問題が疑われたら、学校が運動指導したり整形外科へ受診をすすめたりする。
しかし、明らかな病気やけがとは異なり、受診する人は少ないのが現状だ。
京都整形外科医会はストレッチ方法や、入浴中など生活のなかでできるトレーニングを考案。
子どもロコモかどうかは、自宅でも4項目でチェックできる。
16年度からは、体の硬さや動きを調べる「運動器検診」が全国の小中学校で始まった。
問題が疑われたら、学校が運動指導したり整形外科へ受診をすすめたりする。
しかし、明らかな病気やけがとは異なり、受診する人は少ないのが現状だ。
京都整形外科医会はストレッチ方法や、入浴中など生活のなかでできるトレーニングを考案。
朝日新聞・朝刊 2018.12.26