Q 最近、新聞やテレビなどでよく見かける「新しい生活様式」とは何ですか。
A 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は密集・密接・密閉の「3密」を避け、人との接触機会を減らすことなどを求めています。
しかし感染者が減った地域では、外出自粛や商業施設の休業要請が緩められます。
一方でそれぞれが心がけていた対策をやめてしまえば、再び感染が広がる可能性があります。
そのため政府の専門家会議は、長期的に感染の広がりを防ぐため、日常の行動に感染症対策を取り入れる「新しい生活様式」を提案しました。
Q 具体的にどのように生活するのですか。
A 個人が心がける対策として、遊びに行くときは、屋内より屋外を選ぶことを提案しています。
外出時は、症状がなくてもマスクをし、帰宅したらまず手や顔を洗い、できるだけすぐに着替えたり、シャワーを浴びたりします。
毎朝、体温測定をし、風邪の症状などがあれば、無理せず自宅で休みましょう。
買い物は、少人数で出かけ、できるだけ商品に触らないようにします。娯楽やスポーツに関しては、ジョギングは少人数で行う、歌や応援は十分な距離をとるなどとしています。
働き方については、会議や名刺交換はオンラインですることを提案しています。
専門家会議は感染予防と経済活動を両立させるため、業種ごとに予防のガイドラインをつくり、実践することを求めています。
感染症三つの基本
身体的距離の確保
・人との間隔はできるだけ2メートル(最低1メートル)
・遊びに行くなら屋内より屋外
・会話の際は可能な限り真正面を避ける
・3密(密集・密接・密閉)回避
・こまめに換気
マスク着用
・ 症状がなくてもマスク着用
・ せきエチケット徹底
手洗い
・ 家に帰ったらまず手や顔を洗う
・ 手洗いは水とせっけんで30秒程度
・ 毎朝の体温測定、健康チェック。
・ 発熱またはかぜの症状がある場合は自宅療養
移動の感染対策
・ 感染流行地域の行き来は控える
・ 帰省や旅行は控めに
・ 発症時のため、誰とどこであったかメモ
参考・引用 一部改変
朝日新聞・朝刊 2020.6.21