ワクチン接種していると、コロナ入院リスクも重症化リスクも死亡リスクも低い

コロナに感染してもワクチン接種していると、コロナ入院リスクも重症化リスクも死亡リスクも低い

https://www.carenet.com/news/clear/journal/53577

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ファイザー製コロナワクチンの効果としては、最初に95%の発症予防効果が示された。

その後もリアルワールドデータが数多く報告され、感染予防効果率:92%、重症化予防効果率:92%、入院予防効果率:87%と多くの臨床的有用性がすでに判明している。

さらに12~15歳の若年者での報告においては、ファイザー製コロナワクチンを2回接種後にCOVID-19を発症した症例は1例も認めないという高い有効性や安全性も示されている。

 

2021年11月に南アフリカでオミクロン株(B.1.1.529系統)が検出され、WHOでも日本でも新しい懸念すべき変異株VOC(variant of concern)として位置付けている。

オミクロン株に対するデータはまだ限られているが、ファイザー製コロナワクチンのオミクロン株におけるコロナ発症予防効果が英国から報告されている。

コロナワクチン接種後24週間後にはワクチンによるコロナ発症予防効果がデルタ株においては約60%程度まで低下してしまうが、オミクロン株では約40%程度にまでさらに低下してしまうことが示されている。

ただし、ワクチンのブースター接種によりオミクロン株であったとしても約80%にまで回復していることや、まだ少数例での報告のため今後の大規模な報告や実臨床での検討が待たれるところである。

<コメント>

当院のコロナ陽性の外来患者で体験する実臨床では、ほとんどが2回接種を終えている方がほとんどです。

3回目の接種が、2回目接種の(8か月から)6か月後に「前倒し」されたとしても、さほど予防効果が期待できるとは思えません。

重症化や死亡率が下がるといわれても、2回接種がされているかどうかといった死亡者の解析データを示していただかないとワクチンの効果が実感出来ません。