モデルナの開発中ワクチン  オミクロンヘの抗体1.75倍に

モデルナの開発中ワクチン  オミクロンヘの抗体1.75倍に
新型コロナウイルスのワクチンについて、米モデルナは8日、新たに開発中のオミクロン株に対応したワクチンを追加接種(ブースター)すると、従来のワクチンを追加接種した場合に比べ、オミクロン株に対する抗体の量が1.75倍になるとする臨床試験の結果を発表した。
同社は「今年秋のブースターの主な候補となる」としている。
 
新たなワクチンは、モデルナ製の従来のものと、オミクロン株に特化したものを含む2価ワクチン。
437人が参加した臨床試験では、追加接種によってオミクロン株に対する抗体が接種前に比べて8倍に増えた。
この値は従来のワクチンを追加接種した場合に比べて1.75倍という。
 
同社は「オミクロン株に対する優れた抗体反応が得られた」とし、同社の最
高経営責任者(CEO)は「予備的なデータを規制当局に提出し、夏の終わりごろには利用できるようになるという希望を持っている」とする声明を出した。
 
米国では5歳以上のすべての人が1回目のブースター接種の対象で、50歳以上や免疫が低下している人などは2回目のブースター接種の対象となっている。

参考・引用一部改変
朝日新聞・朝刊 2022.6.9


<関連サイト>
モデルナが3日でワクチンを作れた理由 
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB26D6A0W2A420C2000000/

新型コロナで化けたmRNA医薬の巨人、米モデルナの次の一手
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/053100124/