生きていることだけでも素晴らしい

貧しいからといって、

恥じる必要はない。

恥ずべきは、

貧しくて志がないことである。

 

地位が低いからといって

卑下する必要はない。

卑下すべきは、

地位が低くて

能力のないことである。

 

年老いたからといって

嘆く必要はない。

嘆くべきは、

年老いて目的もなく

生きていることである。

 

死を迎えるからといって

悲しむ必要はない。

悲しむべきは、

死んだあとに、この世に役立つものを

残さないことである。

(呂新吾「呻吟語」)

 

<コメント>

呂新吾のエリート臭がプンプン匂います。

地位が低くて能力がなくても、年老いて目的もなく生きていても、この世に役立つものを残さなくてもいいんです。

ボーッと生きていてもいいんです。

むしろ羨ましいことなんです。

生きていること自体に価値があるんですから。