便秘・治療法の選択肢広がる

便秘、治すなら病院で 専門外来の患者急増


1000万人が悩むといわれる便秘。
最近では医療機関での治療に関心が高まってきた。
専門の「便秘外来」では患者が急増。
初診予約が6年待ちの病院もあり、自分の症状に合った治療を求める患者の“駆け込み寺”的な存在だ。
高齢化に伴う患者の増加や治療法の選択肢が広がってきたことが背景にある。
薬の処方など治療法は患者により異なるケースが多く、放置すれば重症化の危険もある。

■便秘の一般的なタイプは大腸の動きが鈍って起きる「弛緩(しかん)性便秘」。
生活習慣が原因ということもあれば、ストレスや精神疾患に密接に関係していることもある。
このため、患者一人ひとりの便秘の原因を読み解く必要がある。

■「便秘外来」を設置する医療機関は全国で数十施設以上あり、5年間で急速に増えている。
背景には、高齢社会に突入し、便秘に悩む人が増加したことに加え、医師が処方する便秘治療薬としては、30年ぶりに発売された新薬「アミティーザ」の登場など治療法の選択肢が広がったことが挙げられる。
薬依存の危険性
■もっとも、まだまだ病気という認識は少なく、病院に行かず、市販の大衆薬でまずは様子見という傾向がある。
民間調査会社調査によると、便秘薬など腸内環境の改善をうたう大衆薬市場は約340億円でここ数年、微増。

■刺激性の便秘薬を長期間使用すれば、大腸や結腸本来の機能が弱まってしまう。
結果的にますます薬に頼らないと排便できなくなる悪循環に陥る。
長期間、薬を服用しがちな便秘において、体が薬に慣れる「薬物耐性」も薬依存の要因の一つ。
何年も同じ薬を飲み続ければ、異物である薬の成分を代謝する酵素が発達し、薬効が徐々に薄れてしまう。
最近では、便秘薬の常用で大腸がんの発症リスクが高まるという研究発表もある。

■便秘ではまずは、水分摂取や食生活の改善、適度な運動といった一般的な便秘解消法の実践が大切。
自己判断に基づき、市販薬に頼り過ぎれば、大腸がんなどの病気が原因の便秘を見逃す可能性もある。
便秘には様々な症状があり、治療法の効果は個人差が大きい。
症状を悪化させないためには、便秘は病気という前提で、ためらわずに医師に相談すると良い。

高齢者・女性に多く 重症なら腹痛や嘔吐も
■便秘は腸や便を通す腸管の機能が正常に働かない場合と、大腸がんなどの病気にかかっている場合の2通りに大別できる。

■便秘は便中の水分が乏しく硬くなり、便の通り道である腸管が狭くなり排便が困難になることをいう。排便は1日1~2回が通常とされる。2日~3日に1回でも排便の状態が普通で本人が苦痛を感じない場合は問題ない。
逆に毎日排便していても、便が硬くて量が少なく、便が残るなど不快感や苦痛を感じる場合には便秘といっていい。
便秘がひどくなると、腹痛や嘔吐(おうと)などを引き起こす場合があり、注意が必要。

■便秘は女性や高齢者に多い傾向がある。
厚生労働省国民生活基礎調査によると、便秘の自覚症状のある人は男性が約2.4%、女性は約5%。
年代別では女性の場合、20代~50代まで平均4%前後で推移。
65歳以上で9.6%に上昇する。
男性は30代~50代までは1%前後と低く、65歳以上で約7%になる。

■女性ホルモンの影響で、大腸の水分吸収が促されることで、便が硬くなりやすい。
高齢者に多いのは、筋力が衰えがちになることが便秘になりやすい要因としてあげられる。
さらには、食物繊維などの摂取不足や不規則な食事なども便秘を引き起こす原因とされる。
一方で、疾患を患っている場合は結腸がんや直腸がんなどの可能性があり、医療機関の受診が必要となる。

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出典 日経新聞 Web刊 2013.8.29
版権 日経新聞


関連サイト
頑固な便秘が治った!腸スッキリ最新対策術
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/36540164.html



今日から快調!腸メンテナンス
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/39532319.html



下剤が逆効果の場合も
http://wellfrog4.exblog.jp/18059393/















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PM9時30分頃、コンデジで手持ち撮影。

昨夜の「満月の」仲秋の名月。
一昨年、昨年、今年は3年連続で満月でした。
来年以降はしばらく「少しだけ欠けた名月」の年が続くそうです。
次に満月と重なるのは、8年後。
東京オリンピック開催予定の年の、さらに1年後です。
元気に生きていたいものです。