はしかウイルス、国内は「排除状態」に

はしかウイルス、国内は「排除状態」に 予防接種は必要


厚生労働省研究班は、はしか(麻疹)について国内では「排除状態に至った」との見解をまとめた。
次々と感染して流行する状態にはないという。
5年前の大流行から患者数が激減、国内で流行の中心だった土着のウイルスが3年以上検出されていないことを確認している。
ワクチン接種率の高い状態が続き、十分な免疫を持つ人が増えたためと考えられるという。

■はしかは、世界では5歳未満の全死亡の4%を占める(2005年時点)など、国際的に重大な感染症と位置づけられている。

■日本の土着ウイルスとして流行の中心だった「D5」という型は10年5月を最後に検出されていない。



世界保健機関(WHO)の排除状態の定義
「土着のウイルスによる感染が1年以上確認されていないこと」

南米や北米、韓国などは排除されているが、欧州は2年前に大流行があり、アジアやアフリカの途上国では流行が繰り返されている。

<私的コメント>
要するに、今後はいかに海外からの「持ち込み」を押さえ込むかということになります。
しかし、国際化している今の日本の現状では(鎖国でもしない限り)難しいのではないでしょうか。
2020年の東京オリンピック開催に向けて海外との人的交流が増えます。
厚労省もきっと対策は考えているでしょう。
そう信じたいものです。

出典 朝日新聞・朝刊 2013.9.18
版権 朝日新聞社