尿トラブルに治療指針

40歳以上の女性、半数が頻尿 尿トラブルに治療指針


頻尿や尿漏れ、残尿感に悩む女性が多いことから、日本排尿機能学会はお勧めの治療法をまとめた。
40歳以上の女性では2人に1人が頻尿に、7人に1人が尿漏れに悩んでいることがわかった。

■同学会は様々な治療法について、科学的根拠の有無を調べて「強く勧められる=A」「勧められる=B」「勧められない=D」などと5段階で判定し、指針にまとめた。
男性では2008年に指針を作った。

 
【女性の尿の悩み、お勧めの治療法は?】(日本排尿機能学会の診療指針から)
A=行うよう強く勧められる
B=行うよう勧められる
C1=行ってもよい

■頻尿や尿漏れ
A=減量、骨盤底筋体操
B=食事の工夫、膀胱訓練、電気刺激・磁気刺激(骨盤近くの筋肉を刺激する治療法)
C1=禁煙、便秘の改善、激しい運動や重労働の軽減

■頻尿と急に尿意をもよおして起こる尿漏れ(過活動膀胱に効く薬
A=オキシブチニン、プロピベリン、トルテロジン、ソリフェナシン、イミダフェナシン、フェソテロジン(以上、抗コリン薬)、ミラベグロン
B=オキシブチニン経皮吸収型製剤、プロパンテリン(以上、抗コリン薬)
■おなかに力がかかった時に起こる尿漏れ(腹圧性尿失禁)に効く薬
B=クレンブテロール
C1=補中益気湯漢方薬
■尿の出にくさや残尿感に効く薬
B=ウラピジル
C1=ベタネコール、ジスチグミン

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出典 朝日新聞・朝刊 2013.9.24
版権 朝日新聞社