タミフル関連 2008.7

まだ夏が始まったばかりでインフルエンザの話は早いかも知れません。
最近になって、来シーズンのインフルエンザワクチンの株が決まりました。
ワクチンの生産も始まっているはずです。
備えあれば憂いなし。
タミフルに思いを馳せ、冬を想像すれば暑さも吹き飛ぶかも知れません。

タミフル効かない耐性ウイルス 国内では1.6%

インフルエンザ治療薬「タミフル」が効かない耐性ウイルスは、国内で1.6%にとどまっていることが、国立感染症研究所などの緊急調査で分かった。
報告書が世界保健機関(WHO)のウェブサイトに掲載された。欧州では4分の1が耐性化するなど国際的な問題になっている。
 
WHOなどによる国際監視体制の一環。全国76の地方衛生研究所が07年9月から08年3月までのシーズンに患者から得たインフルエンザAソ連型のウイルス1360株を集め、感染研が解析した。
その結果、1.6%にあたる22株が耐性だった。このなかには、今年1月に横浜市で日本で初の集団感染を起こしたウイルスも含まれている。耐性は非常に強く、普通のインフルエンザウイルスに比べ、300倍以上だった。
 
日本は世界の生産量の7割を使うタミフル消費大国であり、耐性ウイルスが広まっているのではないかと懸念されていた。
解析した感染研ウイルス3部の小田切孝人(おだぎりたかと)室長は「まだ欧州のような深刻な事態ではないことが分かったが、この耐性ウイルスが日本で広まると、医療現場へ大きな影響が出る。今のうちに手を打つことが大切だ」と話し、次のシーズンに向けて夏場も休まず監視を続ける。
http://www.asahi.com/science/update/0630/OSK200806300039.html

タミフル:服用と異常行動、関係示す結果なし--厚労省部会

インフルエンザ治療薬「タミフル」(一般名リン酸オセルタミビル)について、厚生労働省・安全対策調査会の作業部会(鴨下重彦座長)が10日開かれ、服用と異常行動との因果関係を示唆する調査結果は得られなかった、との結論をまとめた。
同省は近く安全対策調査会を開き、現在実施している10代のタミフル使用中止についての対応などを審議する。
 
部会では、異常行動についての疫学調査結果などが報告された。
07~08年シーズンの重度の異常行動は77件。うちタミフル服用は24件(31%)、服用なしは50件(65%)、不明3件だった。
また、10代の使用を中止しても、異常行動の発生率に変化がなかったことから、「タミフルの使用中止によって異常行動が減ったわけではない」との見解を示した。
 
同省によると、タミフルの副作用で異常行動を起こしたと報告された事例は、01年2月の販売開始から今年3月31日までに計313人で、昨年10月以降から31人増加した。



タミフル服用と飛び降りなどの異常行動の因果関係は考えにくいとする中間報告
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00136447.html
(動画が見れます)

タミフル「処方差し控え」根拠薄く

タミフル服用と異常行動の関係を検証していた厚生労働省疫学調査は10日、因果関係を否定する結論となった。
「10代への処方差し控え」を続ける根拠は薄くなり、薬事・食品衛生審議会は今年の流行が始まる前に10代への処方解禁を決めるとみられる。
世界的な大流行が懸念される新型インフルエンザ対策の柱でもあるタミフルを10代に使えない、という「矛盾」は解消されることになる。
 
10日の厚生労働省研究班の会合に報告された疫学調査では、約1万人の小児患者を解析。タミフルを飲んだ患者が異常行動を起こす割合は、飲まない患者の約0.9倍とわずかに少ないとの結果で、服用との因果関係は示されなかった。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080711AT1G1004D10072008.html

厚労省タミフル「異常行動因果関係なし」 10代投与検討へ

インフルエンザ治療薬タミフルの服用が異常行動を引き起こすとされた問題で、厚生労働省研究班は10日、「服用と異常行動の間に関連性は認められなかった」とする疫学調査の結果をまとめた。
この調査結果は事実上の最終結論で、厚労省は調査結果を「できるだけ早期にタミフルの規制の是非を判断する薬事・食品衛生審議会に提出したい」としている。
因果関係の否定を受け、同審議会は10代患者へのタミフル投与を解禁する方向で検討をするとみられる。
 
タミフルは大流行が懸念される新型インフルエンザ対策の柱の1つ。
10代への投与解禁が実現すれば新型インフル対策にも影響が出そうだ。
 
疫学調査は2006―07年に全国約700の病院や診療所でインフルエンザと診断された18歳未満の約1万人が対象。
医師や患者の家族へのアンケートで、タミフル服用の有無と異常行動の発生率の関係を調べた。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080710AT1G1004A10072008.html

タミフル効かぬ鳥インフル、「リレンザ」効く可能性・英で研究

抗インフルエンザ薬の「タミフル」(スイス・ロシュ)が効かない「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスに別の薬である「リレンザ」(英グラクソ・スミスクライン)が効く可能性があるとする研究成果を英国立医学研究所がまとめた。
 
鳥インフルエンザが変異して人の間で感染する新型インフルエンザ対策には、タミフルだけでなくリレンザも備蓄するのが望ましいという。
15日発刊の英科学誌ネイチャーに発表する。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080515AT1G1403E14052008.html

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ベルナール・ビュッフェ「チューリップのある静物」P60号

<自遊時間>
■ ニューヨークでは19日(日本時間20日)、ヤンキースに入団した両投げ投手が両打ち打者とマイナーリーグで対戦。投手が投げる手、打者は打席をクルクルとかえて審判を困らせるという、まさに漫画のような“スイッチ対決”があった。

米に映像が流された問題の試合は、ヤ軍傘下の1Aスタテンアイランドでのデビュー戦だった。
九回に登板。二死一塁で両打ちの指名打者を打席に迎え、2人のイタチごっこが始まった。
 
ベンディットは指部分が6本、捕球網が2つある特注グラブをはめ替え、打者は左右の打席を往復…。
米大リーグでは「1打席中に打者も投手も左右をかえられるのは1度だけ」という規則になっているが、どちらが先に決めるかは明記されていない。 
この日は球審が打者に選択を指示。右対右となり、ベンディットが三振を奪って歴史的なスイッチ対決を制した。
 
メジャーで1900年以降、左右で投げた投手は1995年エクスポズ(現ナショナルズ)のグレッグ・ハリス投手だけ。ベンディットの昇格が近づけば話題になるだけでなく、ルールでも論議を巻き起こしそうだ。(米大リーグ担当キャップ)
全米に映像が流された問題の試合は、ヤ軍傘下の1Aスタテンアイランドでのデビュー戦だった。九回に登板。二死一塁で両打ちの指名打者を打席に迎え、2人のイタチごっこが始まった。
 
ベンディットは指部分が6本、捕球網が2つある特注グラブをはめ替え、打者は左右の打席を往復…。米大リーグでは「1打席中に打者も投手も左右をかえられるのは1度だけ」という規則になっているが、どちらが先に決めるかは明記されていない。 
この日は球審が打者に選択を指示。右対右となり、ベンディットが三振を奪って歴史的なスイッチ対決を制した。

本紙にコラムを寄稿しているマイナーリーグ審判員の平林岳さん(42)の話
「審判の間でも“スイッチ対決”は話題になっています。大リーグは“投手も打者も左右をかえられるのは1打席で1度だけ”という規則なんですが、投手と打者のどちらが先に選択するか決まっていません。投手がスイッチの打者と対戦する前に投げていた方を基準にする案もありますが、これだと先頭打者だったときの問題が残ります。
今回のことで近いうちに新たな規則が追加されると思います」
http://sankei.jp.msn.com/sports/mlb/080624/mlb0806241150005-n2.htm
産経ニュース 2008.6.24


■ 火星に氷「やっぱりあった」 NASAなど、写真分析で
http://www.asahi.com/science/update/0621/TKY200806210088.html
米航空宇宙局(NASA)とアリゾナ大などは20日、火星探査機フェニックスが撮影した写真の分析から、火星極域の地表近くに氷が存在することを確認した、と発表した。
今回の発見で、かつて温暖だった火星には地球型生命に不可欠な液体の水が存在し、微生物などが生きられる環境だった可能性が高まった。
 
確認の決め手は、ロボットアームの先のスコップが火星の土をすくい取った跡の写真。
15、16日に撮影された写真では、さいころ大の白っぽく光る塊が写っていたが、19日の写真では消えていた。
 
これらの塊は氷や塩、またはドライアイス二酸化炭素の氷)の可能性がある。
しかし、蒸発して消えたとみられることと、少なくとも1日間は安定に存在していたことから、塩やドライアイスである可能性はないという。
 
計画の主任研究者でアリゾナ大のピーター・スミス上級研究員は「この光る塊は水が凍ったものであり、ほかの物質ではないことを示す証拠が見つかった」と話した。
 
5月25日に軟着陸したフェニックスは、土のサンプルを加熱し、出てきたガスの分析から氷や生命の痕跡である有機物の確認も目指している。

「火星で氷を発見」:読者の様々な疑問とその回答 2008年6月23日
http://wiredvision.jp/news/200806/2008062323.html
http://wiredvision.jp/blog/wiredscience/200806/20080623075235.html
米火星探査機、まもなく氷の分析に着手
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2414049/3103481

<新聞切り抜き帖>
■ 野田佳彦 民主党国対委員長(51)談
「先の国会で出た一番大きな宿題が、2万7千人の国家公務員OBが4700の法人に天下り、その法人に年間12兆6千億円が流れていたこと。働きアリの納めた税金にシロアリがたかる構図がみえた」
 朝日新聞•朝刊 2008.7.18

読んでいただいて有難うございます。
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