イグ・ノーベル 2008年度版

昨日は、来週発表されるノーベル賞受賞者の関連記事を紹介しました。



きょうは、もうすでに発表されている「イグ・ノーベル賞」の関連記事です。
結構Natureなどの一流学術誌に投稿された論文が多いようです。
賞の条件は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」
今までもタマゴッチやバウリンガルを作った人が賞を取っています。

粘菌が迷路を最短ルートで解く能力があることを世界で初めて発見
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2000/000926/index.html
賞の条件は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」


イグ・ノーベルに小林教授ら
ユーモアにあふれ、それでいて科学への関心を高める研究に贈られる「イグ・ノーベル賞
の授賞式が2日、米マサチューセッツ州ケンブリッジハーバード大であった。
アメーバの一種の「真正粘菌」が迷路を最短ルートで結ぶことを突き止めた、広島大大学院
理学研究科の小林亮教授ら6人が、認識科学賞を共同受賞した。

人間にとっても難しい迷路の探索を、脳も神経もない単細胞生物の粘菌が可能とすることを
発見した点が評価された。
小林教授は「本人たちは大まじめにやってるんですけど、そこはかとなく笑える研究ってこと
でしょうか。それでも素直にうれしい」と喜び、「5億年を生き抜いてきた粘菌の『知恵』
は人間をしのぐほどなんです」と話した。




コーラの殺精子効果研究など受賞=イグ・ノーベル賞
2008年 10月 3日
[ワシントン 2日 ロイター] ユーモアがあり、かつ意義深い科学的研究に贈られる
イグ・ノーベル賞」の授賞式が2日行われ、コーラ飲料に精子を殺す効果があることを
発見した研究などに賞が贈られた。

ボストン大学医療センターのチームによるコーラの殺精子効果の研究は「化学賞」を受賞。
1985年に発表された研究だが、受賞者の一人であるデボラ・アンダーソンさんは当時、
コーラが避妊薬として利用されていたことから研究に着手。
その後、エイズウイルスの感染を防ぐ効果もあることも突き止めたとしている。

このほか「生物学賞」は、犬のノミが猫のノミよりも高く飛ぶことを突き止めたフランス
の研究者らに贈られ、値段の高い偽薬の方が、安いものよりもよく効くことを発見した
米国のチームには「医学賞」が贈られた。



「イヌに付いているノミの飛距離」研究、08年のイグ・ノーベル賞受賞
2008年10月03日 発信地:ニューヨーク/米国
【10月3日 AFP】ノーベル賞(Nobel Prize)のパロディー版、「イグ・ノーベル賞(Ig Nobel
Prize)」の授賞式が2日、米マサチューセッツ(Massachusetts)州のハーバード大学
(Harvard University)で行われた。
18回目となった今年は、「イヌに付いているノミの飛距離」「ポテトチップのパリパリ感
の認識」「ひもが必ず絡まる原理」などの研究に賞が贈られた。
 
今年の生物学賞は、イヌに付いているノミの方がネコについているノミよりも平均20センチ
遠くへ飛ぶことを証明した、仏トゥールーズ国立獣医大学(Ecole National Veterinaire
de Toulouse)の研究者3人が受賞した。

より物議を醸すとみられているのは、栄養学賞の研究「Auditory Cues in Modulating
the Perceived Crispness and Staleness of Potato Chips(ポテトチップのパリパリ感と
しけた感の認識の変化における聴覚的手掛かり)」だ。
この革新的研究はイタリア人と英国人の2人による共同研究で、専門誌「Journal of Sensory
Studies」に発表された。
これによると、ポテトチップの音を電子的に修正することで、食べている人は実際よりも
パリパリで新鮮に感じるようになるという。

物理学賞は、髪の毛や糸などひも状のものが必ず絡まることを数学的に解明した米国の
科学者に贈られた。
この原理は、「spontaneous knotting of an agitated string(ぐちゃぐちゃになったひも
の自発的絡まり)」と命名されている。

化学賞はライバル関係にあった米国と台湾の2チームが共同で受賞し、騒ぎになっている。
米国のチームはコカコーラが殺精子剤となることを、台湾チームは殺精子剤とならないこと
を証明したのだ。

イグ・ノーベル賞にはほかに、平和賞、考古学賞、医学賞、認知科学賞、経済学賞、文学賞
がある。
科学誌『Annals of Improbable Research』が創設した賞で、「最初は笑えるが、その後
考えさせる」風変わりな科学的研究に対して贈られる。
すべての科学者がイグ・ノーベル賞受賞に情熱を燃やしているわけではなく、授賞式への
交通費も自腹だが、科学には大衆的なイメージが必要と考える科学者の間で、以前として
根強い人気がある。

賞そのものはありふれた盾で、「この2008年のイグ・ノーベル賞は、イグ・ノーベル賞
受賞者のイグ・ノーベル賞受賞の功績をたたえ、イグ・ノーベル賞の受賞者に贈られる」
と書かれている。
過去には、「バイアグラはハムスターの時差ぼけ解消に役立つ」「シーツがしわになる仕組み」
マガモの同性屍姦愛好癖の解明」などの研究が受賞した。

授賞式の様子は『Annals of Improbable Research』のウェブサイトで生中継された。
サイトのブログには「3日に米国で連続して行われる2つのイベントは驚くほど似ている。
奇抜な科学イベント、そして米大統領選の副大統領候補である共和党サラ・ペイリン
(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事民主党ジョセフ・バイデン(Joseph Biden)
上院議員のテレビ討論会だ」と皮肉たっぷりのコメントが掲載された。
AFP BBNews
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2524706/3393670



<自遊時間>
昨晩

第1071回
おひとりさまゆく! 1800年代初めてのエジプト・パックツアー!
http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery_1.html

をやっていました。
私は土曜日の夜は腰を据えてひたすら飲むことにしています。
番組の内容はほとんど見ていなかった(酔のせいです!)のですが見事板東英ニ氏が
パーフェクト賞。
賞品はツタンカーメンの棺桶の形をした抱き枕。
坂東氏いわく「このまま眠ってしまいそう」。

私は結構この言葉を面白いと思ったのですが、番組の流れでサラッと流されて
いました。

私は坂東氏のウイットとユーモアがわりと好きです。
性格的に明るいのでドラゴンズの監督に適任と思って時々患者さんにも提案(?)
してきました。
しかし返ってくる言葉はいつも同じ。
「ダメでしょ」

読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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