咳ぜんそく その1(1/2)

ぜんそく」については以前にもとりあげました。


たまたま新聞にでていましたので再度とりあげてみました。

「咳ぜんそく」にご用心

風邪の症状は治まったのに、ゴホゴホとしつこい咳(せき)がいつまでも抜けない。
そんなときは「咳ぜんそく」の疑いがある。
ぜんそくとは異なるが、放置しておくと慢性化し、ぜんそくに進展してしまう可能性も。
ただの咳と侮らず、専門医の診断を受けよう。

= 風邪治ったのにゴホゴホ = 
東京都に住む会社員A子さん(30)は毎年、冬になると、ゴホゴホと咳に悩まされて
きた。
鼻水が出るわけでも、のどが痛いわけでもない。ただ”カラ咳”が出るだけだが、それ
が数週間から数カ月も続く。

「花粉症かと思っていた」そうだが、今年は春から症状が出たので呼吸器科に行った
ところ、咳ぜんそくと診断された。
吸入ステロイド薬などを処方されると、3週間ほどで咳が治まったという。
 
ぜんそくにかかる人が最近、増えている。
佐野虎ノ門クリニック(東京都港区)の佐野靖之院長によると「ぜんそく性の新患は
月に80人以上来るが、うち5~6割が咳ぜんそく」という。

「ぜん鳴」ないが…

引き金になりやすいのは季節の変わり目による気温の変化や花粉など。
風邪がきっかけの人も多い。
ただ、体質の変化が原因になっているという点は共通する。

ぜんそくと違って咳ぜんそくではゼイゼイ、ヒューヒューという「ぜん鳴」はないし、
痰(たん)もあまり絡まない。
だが、激しい咳の発作が起こる点は同じだ。

特に夜中から明け方にかけて、激しい咳が出る。
吐いててしまうほどの咳が出る人や、肋骨(ろっこつ)にひびが入るほど激しく
咳き込む人も。
息を吸う暇なく咳が続き、うまく呼吸できずに失神することもあるという。

日中でも電話で話していると発作が起こる場合がある。
「電話だと通常より声が高めになり、それが気管に良くない。
出始めたら、しゃべらずに安静に」と佐野院長。

咳が起こる仕組みはこうだ。
温度や気流の変化などで気道の粘膜が何らかの刺激を受けると、炎症細胞が活性化し特殊
なタンパク質などを放出、肺の末梢(まっしょう)の神経を刺激する。
それが脳の中枢神経を興奮させ、咳の連続となって表れる。(続)
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出典 日経新聞・朝刊 2008.11.8
版権 日経新聞

<コメント>
文中の
ぜんそく性の新患は月に80人以上来るが、うち5~6割が咳ぜんそく」・・・

当院の近隣にも喘息を専門とする先生がみえます。
時々、喘息のくすりをもらっているが治らないという方が来院されます。
それらの方の中には「最初に喘息という診断ありき」といった診断をされてしまっている方
もみえて、血液検査でマイコプラズマ肺炎だとわかる方もいます。
喘息自体も咳ぜんそくも確定診断はむつかしいものです。
ぜんそく性の新患80人、5~6割が咳ぜんそく」・・・総合病院でもこれだけのぜんそく
の新患はいないと思います。
ぜんそく「性」という診断に少し疑問を抱きます。