電磁波、体に大丈夫?

携帯電話やテレビ、電子レンジ、IH調理器などの家電製品。
身の回りには「電磁波」を利用する機器は数多くあります。
これらの機器に対する健康への影響を心配する人もおり、研究も盛んです。
携帯電話の子どもへの影響や、IH調理器から発生する周波数の電磁波などはまだ研究は
十分にすすんでいないようです。

当院のすぐ近くにオール電化の新築マンションがあります。
患者さんの娘さんが、せっかく入居したのに引っ越し後に体調が悪くなり、中古マン
ションに家族ぐるみで再度引っ越ししたということがありました。
そんな話を聞くとオール電化も問題かなと思ってしまいます。
電力会社はどのくらいの研究データを持っているのでしょうか。


携帯の子どもへの影響など調査開始

「電磁波」と言っても種類はいろいろあります。
目に見える光も電磁波の一種です。
そのほかに、周波数によって、レントゲン写真に使われるX線、紫外線、赤外線、電波
などに分類されます。
永久磁石の磁場も「静磁界」と呼ばれる周波数0ヘルツの電磁波の一種です。
電磁波の健康への影響について関心が集まったのは、70年代に米国で高圧送電線に近い
住宅地で小児白血病の危険度(リスク)が高い、との研究結果が発表されたことが発端
です。
WHOは96年、日本などの参加国と電磁波のリスクについて調べる国際プロジェクトを
始めました。
周波数が0~300ヘルツの様々な電磁波の影響を調べています。


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<参考および引用記事>
出典 朝日新聞・朝刊 2009.6.23
版権 朝日新聞社


<電磁波 関連サイト>
電磁波
http://ja.wikipedia.org/wiki/電磁波
■電磁波(でんじは)は、空間の電場と磁場の変化によって形成された波(波動)の
ことである。
■電界と磁界がお互いの電磁誘導によって交互に相手を発生させあうことで、空間
そのものが振動する状態が生まれて、この電磁場の周期的な変動が周囲の空間に
横波となって伝播していく、エネルギーの放射現象の一種である。
そのため、電磁放射とも呼ばれている。
■波長によって物体に及ぼす作用が少しずつ異なってくる点に着目して、違った呼び
方をされることがある。波長の長い方から、電波・赤外線・可視光線・紫外線・X線
ガンマ線などと呼び分けられている。
我々の目で見えるのは可視光線のみだが、その範囲(0.4μm - 0.7μm)は電磁波の
中でも極めて狭い。
■電波は周波数が 30Hz から 3THz の電磁波を指し、さらに波長域によって低周波
超長波・長波・中波・短波・超短波・マイクロ波と細分化される。
■最も波長の長い電波は、進行方向に多少の障害物があっても進行することができる。
このため、通信や放送などの長距離の情報送信に使用されることが多い。テレビや
ラジオ、携帯電話などが代表的である。
■紫外線・X線ガンマ線などの電離放射線は、遺伝子に損傷を与えるため発癌性
持つ。
これらの電磁波については年間許容被曝量が法律によって決められている。
■家庭で接することの多いのは 50Hz あるいは 60Hz 程度の電磁波(電磁界)である。
50Hz あるいは 60Hz 程度の電磁波(電磁界)はこの観点非電離放射線であるから
遺伝子に直接影響を与えはしないともいわれる。
しかし、電界や磁界を変化させてプラズマ化した物体を原子や分子の単位で制御する
技術を応用して、生体を構成するたんぱく質や遺伝子などの高分子の構造を、細かく
変化させて、リボザイムなどが生成されていったRNAワールドの生命誕生の過程を探
る研究を行っている人々の間では、電界や磁界が低い周波数でも生体を構成する高
分子にさまざまな作用を及ぼすことが知られている。
■国際がん研究機関(IARC)が2001年に行った発癌性評価では、送電線などから発生
する低周波磁場には「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」と分類した。
これは「コーヒー」や「ガソリンエンジン排ガス」と同じレベルにあたる。
なお、静的電磁界と超低周波電界については「ヒトに対して発がん性を分類できない」
と分類された。
これは「カフェイン、水銀、お茶、コレステロール」等と同じレベルにあたる。
また、国立環境研究所が平成9~11年度に「超低周波電磁界による健康リスクの評価
に関する研究」を行った。
■高強度のマイクロ波には、電子レンジと同様に熱を生じるため生体に影響を与える
可能性がある。
このため、携帯電話などの無線機器などでは、人体の電力比吸収率(SAR: Specific
Absorption Rate 単位は[W/kg])を用いた規定値が欧州(国際非電離放射線防護委員会)
アメリカ(連邦通信委員会)などでは決められているほか、日本でも法規制が行われ
ている。
学会などでも比吸収率の計算(FDTD法)や人体を模した人体ファントムの組成の決定
などが行われている。
■2007年3月に改正航空法は改正され、携帯電話、パソコン、携帯情報端末など電波を
発する状態にあるものは常時使用禁止、電波を発しない状態のものでも離着陸時使用
禁止とし、携帯音楽プレーヤー、デジタルカメラ、テレビ、ラジオ等も離着陸時使用
禁止と定められた。
■医療機器に関しては、平成14年の総務省調査では、携帯電話から 11cm 離れると医療
機器への影響はほぼ認められなくなる、とし、安全のためにペースメーカーから22cm
以上離して使用すべき等の指針を発表している。


電磁波なび - 電磁波による健康への影響について情報を収集
http://www.denjiha-navi.com/
(電磁波関連のすべてが見れます)

身近な問題「電磁波と健康」
http://www.sei-ken.co.jp/mijika_denji.htm


サルでも分かる電磁波
http://home.cilas.net/~iado/denziha/
「ペース・メーカーへの電磁波影響」にいただいたコメントに答える
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20021027/2/


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<番外編>
ドイツの洞穴で発見された約3万5000年前のハゲワシの骨製の笛(左、
長さ21.8センチ)。マンモスの牙製の女性像(右、高さ6センチ)。
音楽のある社会を築いていたとみられる。
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3万5千年前の笛発見=ワシ骨やマンモス牙製、独の洞穴で-音楽のある社会築く
ドイツ南西部ウルム郊外にある洞穴の約3万5000年前の地層から、シロエリ
ハゲワシの骨やマンモスの牙で作った笛を発見したと、独テュービンゲン大研究
チームが25日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
約20万年前にアフリカで出現した現生人類が欧州に進出してドナウ川上流域に
定着し、音楽のある豊かな社会・文化を築いていたことを示すという。
 
骨の笛は、破片をつなぎ合わせると、直径8ミリ、長さ21.8センチ。
一方の端に口を付ける切れ込みがあり、指で押さえる穴が五つある。
末端は五つ目の穴から先の部分が見つかっていない。穴付近には細い筋があり、
石器で穴を開ける位置の目印を付けたようだ。
牙の笛は、長さ1~2センチの破片だけ、洞穴や近くの遺跡から3個見つかった。
 
骨の笛の発見場所からわずか70センチ離れた所からは、マンモスの牙で作られた
世界最古級の女性像が見つかり、5月に発表されたばかり。笛と関連がある可能性
がある。
像は高さ約6センチ、重さ約33グラム。
胸が大きく、首に当たる部分にひもを通す穴があり、多産や安産のお守りだった
らしい。
 
旧石器時代後期の当時、欧州にはその後絶滅した旧人ネアンデルタール人がまだ
残っていた。
研究チームは、音楽が現生人類の社会ネットワーク維持と勢力拡大に貢献した可能性
があると指摘している。
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<コメント>
3万5000年前というということに何より驚かされます。
中国4000年の歴史という数字も吹き飛んでしまいます。