低血糖症

低血糖というと糖尿病でおくすりを飲んだりインスリンを注射している人だけの話と思いがちです。
実は糖尿病でない人にも起こることがあるのです。

##低血糖症とは
#食事がわりにお菓子やジュース…
総務庁の家計調査によると、お菓子類の購入金額は一世帯あたり年間で65,790円(平成14年)。
なんとお米やパン、麺類といった穀物の購入金額70,541円に匹敵する金額にものぼっています。
まさに、ご飯を食べるように、お菓子を食べているといった感じです。
しかも、この金額は菓子類のみの数字です。
炭酸飲料などの飲み物類を入れるともっと多くなるのです。
こうした食生活の変化が、いま、問題を招きがちになっています。
そのひとつが「低血糖症」。
特に冷たいアイスや飲み物が欲しくなる暑い季節は低血糖症をよく知って、注意する必要があります。


低血糖症のメカニズム
お菓子やアイスクリーム、炭酸飲料などの摂り過ぎによって引き起こされる血糖値の異常、それが低血糖症、あるいは反応性低血糖症と呼ばれる病気です。
名前の通り、血液中の糖分(ブドウ糖)濃度=血糖値が正常の範囲を超えて下がるため、カラダは常にエネルギー不足の状態に陥ってしまいます。
この影響を最も受けるのが、私たちのカラダの司令塔ともいうべき「脳」です。
脳は、血液中のブドウ糖を唯一のエネルギー源に活動する器官なのです。
血糖値が下がった状態のままでは、脳は正常にはたらくことができず、頭がボーッとし、集中力がなくなり、さらには無気力になっていきます。

では、なぜお菓子類の摂り過ぎが、こんな深刻な事態を招くのでしょうか。
低血糖症になってしまうそもそもの原因は、糖分の性質にあります。
菓子類に含まれる糖分はカラダへ吸収されるのが速いため、急激に血糖値が上昇します。
このため危険を感じたカラダは、血糖値を平常範囲へ戻そうと、すい臓からインスリンを分泌し、血糖値をこれまた急激に下げていきます。
ここまではカラダの正常な機能で、何も問題はありません。

だが、菓子類を多く摂る生活が長く続くと、すい臓が疲れてうまく機能しなくなり、必要がなくてもインスリンを分泌し続けたり、少しお菓子を食べただけで過剰に反応し、必要量以上のインスリンを分泌するなどして、常に血糖値が下がり過ぎた状態が続くことになるのです。
これが低血糖症なのです。





<参考および引用サイト>
低血糖症って何だろう
http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000365.html