小児ワクチン「同時接種を」

小児ワクチン「同時接種を」 学会「1回1種類」改める

日本小児科学会は19日、一人の子に複数の種類のワクチンを同じ機会に接種する「同時接種」を推奨する見解を発表した。
国内では従来、1回1種類が原則だったが、ワクチン接種への公費助成が広がる中、子どもを医療機関に連れて行く親の負担などを減らし接種率を上げるには同時接種の普及が必要と判断した。

同時接種は、厚生労働省の予防接種実施要領で、医師が特に必要と認めた場合にだけ行えるとされており、慎重な小児科医が少なくなかった。

同学会は、海外では同時接種が一般的で、有効性や副反応の頻度に基本的に影響ないと科学的にわかっており、国内でも一般的な医療行為として広げる必要があると結論づけた。
同時接種では注射の位置を2.5センチ以上空ける。
注射液を医師の判断で混ぜてはいけないとしている。

国内では今年度からインフルエンザ菌b型(ヒブ)や肺炎球菌などのワクチンへの公費助成が始まるなど、原則無料で接種が受けられる種類が増えつつある。
乳児期に3回以上接種する種類もあり、個別の接種では子どもを医療機関に連れて行く親の負担が大きい。
接種を受け終わるのに時間がかかり、その間に感染する危険性もあると指摘されていた。
(大岩ゆり)
出典  asahi.com 2011.1.20
版権  朝日新聞社

<関連サイト>
ワクチンの同時接種
http://wellfrog4.exblog.jp/d2011-01-21/




<番外編>
花粉飛散量、今春は昨年の8.5倍史上2番目に
東京都は20日、都内の今春のスギやヒノキの花粉飛散量が、観測史上2番目の多さになるとの予測を発表した。
猛暑となった昨夏にスギなどの花芽が大きく育ったためで、飛散日数も48日間と、昨春の14日間を大幅に上回るという。
都は1985年から花粉の飛散量などを調べており、今年は最大で昨年の8.5倍に上り、2005年以来の飛散量となる見通しだ。
ただ飛散開始時期は2月16日~19日頃との予測で、昨年より10日間ほど遅くなるという。
都では「花粉症の人は薬を服用するなど、早めに予防策を取ってもらいたい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110120-00000866-yom-soci
出典 読売新聞 2010.1.20 20時41分配信
版権 読売新聞社

<私的コメント>
今シーズンは飛散日数が昨年の3倍以上と長いことが特徴のことのようです。
飛散開始時期は、昨年より10日間ほど遅いということですからうっかり油断してしまいそうです。
キーワードは「遅い」「長い」です。



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