今日から快調!腸メンテナンス

きょうは、3月5日(月)放送のNHKTV「あさイチ」の健康特集をとりあげます。
順天堂大学医学部・小林弘幸教授による便秘対策法の解説です。

今日から快調!腸メンテナンス
女性の部位別がん死亡数順位で大腸がんが1位となっている昨今、便秘や腸内環境の整え方など、腸への関心が高まっています。
でも実際にどうしたら良いのかわからない!
そんなあなたのために、今まで2万人の便秘患者と向き合ってきたという医師が教える便秘解消術、そしてカロリー制限による腸の老化の予防法、さらに腸内環境を整える食事までさまざまな方向から、腸をメンテナンスする方法をご紹介します。

副交感神経の働きを上げる呼吸法
順天堂大学医学部の便秘外来で、2万人以上の便秘患者と向き合ってきた小林弘幸教授は、女性は40代から、副交感神経の働きが下がるため、便秘になりやすくなると言います。
それを克服することに繋がる簡単な対策として、小林さんは呼吸法をオススメしています。

呼吸法のポイントとしては

お腹に手を当て、5秒かけて鼻から息を吸う
その倍の10秒をかけて口から息を吐き出す
※最初は1分、慣れると3分ほどが目安。

■肛門を鍛える“門トレ”
腸が活動していても、肛門の筋力が弱いと便を外に押し出せないため、便が腸に滞留することで腸内環境のさらなる悪化を招きます。
そのため、椅子を使って行う肛門トレーニング“門トレ”を紹介しました。

1.立った状態で行う門トレ
・椅子の背を掴み、脚を肩幅よりやや広めに開きます。
・お尻を後ろに突き出し、片方の膝を曲げながら重心を落とす。それを左右交互に行います。
・最初は1分、慣れると3分ほどが目安です。
※膝の悪い人は、曲げる角度を浅くするなどして、負担のかからないようにして行って下さい。
2.便座に座った状態で出来る門トレ
・右手で左足、左手で右足と、体をひねりながら左右交互に、足下に触れていく。
・こちらも、最初は1分、慣れると3分ほどが目安です。

  【順天堂大学医学部教授 小林弘幸さんの「便秘外来」に関して】
   お問い合わせ:03-3813-3111


■カロリー制限による、腸の老化の遅らせ方
アメリカ、ウィスコンシン大学の実験で、カロリー制限を20年間行った猿が老化を遅らせることが出来たという研究結果がありあます。
そのデータに注目した慶應義塾大学医学部教授の伊藤裕さんは、カロリー制限を行うことで腸の老化にも遅らせることが出来ると言います。
そのための基準として、伊藤さんが薦めるのが、もともと糖尿病や肥満の患者に対して薦めていた、身長毎の標準体重×25キロカロリーという目安です。身長毎の標準体重に関しては以下の通りです。

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イカロリー(適正摂取カロリー)=標準体重(キログラム)×25キロカロリー

※そのカロリー量をもとに、規則的な時間帯に、食事を行って行くことが腸の老化を遅らせるうえにポイントになると伊藤さんは言います。
腸内環境に良い食事

順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、腸内環境に良い食事のポイントとして、以下の3つを薦めています。

善玉菌を増やす(ヨーグルトなど)
善玉菌のエサを増やす(食物繊維・オリゴ糖など)
悪玉菌を撃退する(納豆など)

出典 http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/03/05/01.html
版権 日本放送協会