3.31 痛みのない中耳炎

言葉の発達、遅れる乳幼児も

水がたまる中耳炎は「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」といい、3~10歳の子供に多い。
風邪やアレルギー性鼻炎などにより、鼻やのどが炎症を起こすことがきっかけでなる。
炎症が鼻と耳をつなぐ耳管から鼓膜の奥にある中耳にまで広がると、中耳の粘膜から液がしみ出てくる。
この滲出液が、腫れて塞がっている耳管から出ずに、中耳にたまってしまうことで起こる。

    ****

■一般的な「急性中耳炎」ほど急激な炎症ではなく、痛みもない。
ただ、中耳に水がたまることで鼓膜が震えにくくなり、音が聞こえづらくなるのが特徴だ。

■長い間滲出液がたまったまま難聴になっていることで、言葉を覚えるのが遅れているケースもある。
子供に患者が多いのは、耳管の機能が未熟なうえ、鼻と耳との距離が短いので、炎症が耳の奥にも広がりやすいからだ。


イメージ 1


出典 朝日新聞・朝刊 2013.10.28
版権 朝日新聞社



イメージ 2


薄曇りの中の5分咲きの桜。 近所のバス通りで撮影。  2014.3.29