実は、最近のいくつかの調査で、小学生の2割が便秘状態にあるとの結果が出ている。
原因として、トイレ環境が小学校入学で大きく変わることが挙げられる。
明るく開放的な幼稚園や保育園のトイレに比べ、小学校のトイレは「暗い・汚い・臭い」と感じる子が多いようだ。
授業中に便意を感じてもトイレを我慢してしまう子も少なくない。
我慢すると直腸に便がたまる。
次第に直腸が伸びて便がたまった状態が恒常化し、便秘症がなかなか改善しない。
男子の場合はトイレの個室に入るとからかわれるため、我慢するケースもあるかもしれない。
「うんちがしたくなったら、いつでも我慢せずにトイレに行こうね」と普段からお子さんに話しておくことが大切だ。
原因として、トイレ環境が小学校入学で大きく変わることが挙げられる。
明るく開放的な幼稚園や保育園のトイレに比べ、小学校のトイレは「暗い・汚い・臭い」と感じる子が多いようだ。
授業中に便意を感じてもトイレを我慢してしまう子も少なくない。
我慢すると直腸に便がたまる。
次第に直腸が伸びて便がたまった状態が恒常化し、便秘症がなかなか改善しない。
男子の場合はトイレの個室に入るとからかわれるため、我慢するケースもあるかもしれない。
「うんちがしたくなったら、いつでも我慢せずにトイレに行こうね」と普段からお子さんに話しておくことが大切だ。
◇ ◇
最近の小学生はストレスを抱えている子が多い。
当然、便にも影響が出ている。
栄養バランスのよい朝ごはんをゆっくり食べ、一息入れてからトイレでうんち、それから登校――といった理想的な朝の時間を送っている小学生は多くない。
最近の小学生は忙しい毎日を送っている。
放課後に塾や習い事に通う子は多いし、共働き家庭なら学童保育へ行く。
ようやく家に帰ったらお母さんに「早くごはんを食べて、お風呂に入って寝なさい。宿題はやったの?」などとせかされたら、たまらない。
慌ただしく風呂に入り、寝る毎日の繰り返し。
家でゆったりする時間が少ないのだ。
毎日が忙し過ぎないか、「早く、早く」とせかしていないか、生活を振り返ってみよう。
副交感神経が優位になるリラックス状態になると、腸がぐぐっとよく動き、排便が促される。
でもストレスを感じていると、腸の動きが鈍くなる。
ではどんな対策が効くのだろうか。
小学生になると、親が子どもの便の状態を把握しにくくなる。
長年便秘傾向の子にとっては、便秘の状態が普通なので、自分が便秘だと気づくことができない。
そんなときに役立つのが「排便日誌」だ。
毎日の子どもの便の状態を記録するのだ。
排便日誌には、便の出た時間と便の硬さ、量や排便時の痛みなどを数字や記号で書き込む。
同時に、食事の内容や生活の中でどんなことがあったかも記入する。
朝は忙しくて出なくても、帰宅して一息ついた夕方に出る子は多い。
必ずしも朝の排便を目指さなくても、毎日出ていれば、時間帯は問わない。
排便日誌をつけていると、子どもの便のパターンが分かり、精神状態や抱えているストレスも見えやすくなる。
毎日の便を意識するだけで、生活習慣や食事を見直すきっかけにもなる。
まずは記録することが負担にならない1週間程度を目安につけ、子どもの便の状態を把握することから始めてみよう。
便が詰まり困っている場合、直腸にたまった便を出そう。
薬局で子ども用の浣腸や水酸化マグネシウムの下剤を買ったり、医療機関に診てもらったりしてもよい。
これらの方法で直腸の便を空にすることに成功したら、次は再びたまらないよう維持治療を行う。
維持治療とは、便をため過ぎないように毎日排便をさせることだ。
大事なのは「食事の見直し」「生活習慣の見直し」で、これは便秘予防にも重要だ。
朝食は必ず取るようにしよう。
胃には、食べ物が入ると胃結腸反射が起きて便が出る仕組みが備わっている。
朝食をパンと牛乳だけで済ませる子は、おかずまで食べる子に比べて便秘である場合が多いとの統計もある。
当然、便にも影響が出ている。
栄養バランスのよい朝ごはんをゆっくり食べ、一息入れてからトイレでうんち、それから登校――といった理想的な朝の時間を送っている小学生は多くない。
最近の小学生は忙しい毎日を送っている。
放課後に塾や習い事に通う子は多いし、共働き家庭なら学童保育へ行く。
ようやく家に帰ったらお母さんに「早くごはんを食べて、お風呂に入って寝なさい。宿題はやったの?」などとせかされたら、たまらない。
慌ただしく風呂に入り、寝る毎日の繰り返し。
家でゆったりする時間が少ないのだ。
毎日が忙し過ぎないか、「早く、早く」とせかしていないか、生活を振り返ってみよう。
副交感神経が優位になるリラックス状態になると、腸がぐぐっとよく動き、排便が促される。
でもストレスを感じていると、腸の動きが鈍くなる。
ではどんな対策が効くのだろうか。
小学生になると、親が子どもの便の状態を把握しにくくなる。
長年便秘傾向の子にとっては、便秘の状態が普通なので、自分が便秘だと気づくことができない。
そんなときに役立つのが「排便日誌」だ。
毎日の子どもの便の状態を記録するのだ。
排便日誌には、便の出た時間と便の硬さ、量や排便時の痛みなどを数字や記号で書き込む。
同時に、食事の内容や生活の中でどんなことがあったかも記入する。
朝は忙しくて出なくても、帰宅して一息ついた夕方に出る子は多い。
必ずしも朝の排便を目指さなくても、毎日出ていれば、時間帯は問わない。
排便日誌をつけていると、子どもの便のパターンが分かり、精神状態や抱えているストレスも見えやすくなる。
毎日の便を意識するだけで、生活習慣や食事を見直すきっかけにもなる。
まずは記録することが負担にならない1週間程度を目安につけ、子どもの便の状態を把握することから始めてみよう。
便が詰まり困っている場合、直腸にたまった便を出そう。
薬局で子ども用の浣腸や水酸化マグネシウムの下剤を買ったり、医療機関に診てもらったりしてもよい。
これらの方法で直腸の便を空にすることに成功したら、次は再びたまらないよう維持治療を行う。
維持治療とは、便をため過ぎないように毎日排便をさせることだ。
大事なのは「食事の見直し」「生活習慣の見直し」で、これは便秘予防にも重要だ。
朝食は必ず取るようにしよう。
胃には、食べ物が入ると胃結腸反射が起きて便が出る仕組みが備わっている。
朝食をパンと牛乳だけで済ませる子は、おかずまで食べる子に比べて便秘である場合が多いとの統計もある。
◇ ◇
ぐっすり眠ることも、いい便を出すには大切だ。
規則正しい生活は、交感神経・副交感神経のリズムを整えてくれる。
朝・昼・晩のだいたい決まった時間に、バランスの整ったごはんを食べるようにすることが理想だ。
思春期になり性ホルモンが分泌されるようになると、女性ホルモンの影響で女子は便秘になりやすくなる。
ダイエットを気にして小食になることも、便秘に拍車をかける。
一方、男子は食べ盛りの時期になるので、量を多く食べるだけで自然と便秘が改善されることが多い。
排便は子どもの体を知る「大事なサイン」だ。
子は自分が便秘症でも気づくことができない。
大人が気づいてあげて、毎日出せるよう手助けをしたいものだ。
便秘を治して初めて「これがすっきりという感覚なんだ」と分かる子も多い。
いい便を出せたときの「すっきり」という感覚をぜひ子どもに味わわせてあげよう。
規則正しい生活は、交感神経・副交感神経のリズムを整えてくれる。
朝・昼・晩のだいたい決まった時間に、バランスの整ったごはんを食べるようにすることが理想だ。
思春期になり性ホルモンが分泌されるようになると、女性ホルモンの影響で女子は便秘になりやすくなる。
ダイエットを気にして小食になることも、便秘に拍車をかける。
一方、男子は食べ盛りの時期になるので、量を多く食べるだけで自然と便秘が改善されることが多い。
排便は子どもの体を知る「大事なサイン」だ。
子は自分が便秘症でも気づくことができない。
大人が気づいてあげて、毎日出せるよう手助けをしたいものだ。
便秘を治して初めて「これがすっきりという感覚なんだ」と分かる子も多い。
いい便を出せたときの「すっきり」という感覚をぜひ子どもに味わわせてあげよう。