「疲れ目・乾き目」を改善する

目の筋肉 コリほぐして 画面見過ぎの「疲れ目・乾き目」を改善する

朝から晩まで、スマートフォンスマホ)やパソコンの画面を見ていると、目がしょぼしょぼ。
乾いて疲れます。
こういった場合の対策法にはどのようなものがあるのでしょうか。

疲れ目の原因は、ピント調節をする毛様体筋という目の筋肉の「筋肉痛」です。
人の目は身を守り、獲物を見つけるため、遠くを見るようにできている。
遠くを見る時は、毛様体筋はリーラックスしているのだ。
 
一方、パソコン画面など近くを見ると、毛様体筋に力が入り、次第に疲れてくる。
ピント調節機能が低下し、かすみ目やぼやけにつながる。
1日や週の終わりに見えづらい人がいて夕方老眼、週末老眼と呼ぶことがあります。
 
まばたきは通常1分間に14回程度だが、パソコン使用時やゲームに熱中していると、5回程度に減る。
涙が目に広がらず、乾き疲れてしまう。
意識的にまばたきを増やす、30分程度作業をしたら1分ほど目を閉じて休めるといい。
症状を和らげるには、目の筋肉のコリをとるストレッチや、蒸しタオルなどで目を温めるのもお勧めだ。
40度の蒸しタオルで10分厘めたグループでは、ピント調節力が回復していた、という研究結果もある。
環境を整えることも大事だ。

パソコンを使うときは、剖屋の照明をモニター画面より明るくし、画面と目の距離は、50センチ以上離そう。
モニターは視線より下に置く。
見上げる角度になると目を見開き、涙が蒸発しやすくなるためだ。
エアコンの風が直接目に当たらないようにし、湿度は50%以上に保とう。
加湿器がなければ、水をコップに入れて置くだけでもいい。
 
スマホの画面のバックライトの明るさは少し暗めに設定し、自動調節に。
ダウンロードの最中は、凝視せずに目を離した方がよい。
    
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目が乾く、疲れるといった症状が2週間以上続けば一度、専門医に診てもらったほうがいい。
 
治療には、目薬や飲み薬などを使う。
防腐剤や血管を収縮させる薬が入った点眼薬を自己流で使うと、症状が悪化することもあるので注意しよう。
コンタクトレンズは乾きやすいので、使う場合は1日使い捨てのものを、短時間にしよう。
さらにコンタクトなら3ヵ月に1度、めがねは最低でも1年に1度、度が合っているか診てもらうことが大事だ。
  

<まとめ>
「疲れ目」防ぐには・・・
⚫︎ パソコンを使う時の注意点
・モニターの位置は視線より下に50センチ以上離す
・意識的にまばたきを増やす
・時折、窓の外や壁など遠くを見る

⚫︎ 温める
・電子レンジで約40度に温めた蒸しタオルや、市販の温熱シートで10分ほど温める

⚫︎ ストレッチ
顔を動かさないように気をつけ、眼球をできるだけ大きく、ぐるぐると動かす。
左回り右回りは同じ回数だけ

参考
朝日新聞・朝刊 2014.6.28


<関連サイト> 
ドライアイ
http://www.dryeye.ne.jp/dryeye/index.html
(ドライアイの予防や日常の注意点などを紹介)