平均寿命調査

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吉岡浩太郎 シルク『熱帯魚』
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c154003704?u=;artfolio11


全国の県別平均寿命については私のブログ
油揚げ・がんもどき
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/13
で少し触れさせていただきました。

そして同じく「今110歳まで生きられる! 脳と心で楽しむ食生活」では世界各国の
長寿地域の食生活からみた長寿の秘訣を紹介させていただきました。
もともと長寿国の日本でも、さらに長寿である県の食生活や日常生活を分析することは
とても重要なことです。
きょうは最近、新聞に掲載された各県別の平均寿命について考えてみました。

= 平均寿命調査 = 

男性1位 長野79.84歳  女性1位 沖縄86.88歳

最も長生きの都道府県は、男性が長野の79.84歳、女性が沖縄の86.88歳である
ことが、17曰、厚生労働省の調査で分かった。
平均寿命は、前回の00年の調査に比べて、すべての自治体で延び、全国平均は、男性が
78.79歳(前回77.71歳)、女性が85.75歳(同84.62歳)だった。
最も短かったのは男女とも青森の男性76.27歳、女性型84.80歳だった。

都道府県別の生命表は1965年から、5年ごとに作られ、今回(05年調査)が9度目。
男性の長野は90年から4回連続、女性の沖縄は75年から7回連続でトップ。
前回から延びが大きかったのは、男性は滋賀、岡山が1.41年、東京が1.38年。
女性は大分、鳥取が1.36年、東京が1.32年だった。

沖縄は女性が1位だった一方で、男性は78.64歳と、全国平均を下回っている。
肝臓病や糖尿病による死亡の確率、若者の死亡率が高くなっていることから、
厚労省は「若者の食生活が影響を与えている可能性もある」としている。
また、前回に続き男女とも最下位だった青森は、男性は75年から7回連続となった。

朝日新聞・朝刊 2007年12月18日

<コメント>
長寿県について分析が十分されていないようですが、厚労省としてはこの点について
検証することが根拠のはっきりしないメタボ・キャンペーンより重要に思えます。

男性の上位2位から7位。
女性が意外に上位に来てないのはどうしてでしょうか。
皆さん以前報道で見られたかも知れませんが、男性が長生きした場合、伴侶たる女性
は比較的短命に終わる、つまり早目に後家さんになった女性は長生きするというデータ
があります。
そんな目で、逆に女性が長生きする県は男性が短命か表を見直してみるのも一興です。

<診察室>
今年はインフルエンザが早くから流行しているとマスコミでとりあげられています。
昨日の時点で当院ではA型2名、B型1名の状況です。
ただ確定診断がついた症例だけですのでもう少し多いのかも知れません。

それよりもノロウイルスが原因と思われるウイルス性腸炎が大流行しています。
激しい下痢や嘔吐、発熱に襲われます。
学校や家族や職場での集団発生が特徴で、予防には手洗いの励行が必要です。

外食で5名中4名というケースに昨日遭遇しました。
白血球が増加しないのでウイルス性と想定できますが、ノロウイルスが原因かどうか
は保健所レベルでないとわかりません。
困ったことに食中毒の場合も、食べたサンプルが飲食店に残っていないため特定できない
ことがほとんどです。
外食の場合には気をつけようがありませんが、少なくとも生牡蠣を食べる場合にはある
程度の覚悟をして下さい。


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