進行前立腺がん、緑茶でリスク減

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遠山幸男  秋韻 日本画12号
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進行前立腺がん、緑茶でリスク減=全体では関連見られず-厚労省研究班

緑茶を多く飲む人は進行した前立腺がんになりにくいことが19日までに、厚生労働省研究班
(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。

1日5杯以上飲む人は、1杯未満の人の約半分のリスクだった。
緑茶の進行前立腺がん予防効果を示す研究は初めてという。

調査は1990年と93年、全国10地域の40~69歳の男性約5万人の食習慣などを調べ、2004年末まで
追跡。
この間に404人が前立腺がんと診断された。

緑茶を飲む頻度でグループ分けしてリスクを比較したところ、前立腺がん全体でははっきりした
関連が見られなかった。
ただし、前立腺内にとどまる早期がん(271人)と、外に広がっている進行がん(114人)に
分けると、進行がんは緑茶の摂取量が多いほどリスクが低く、1日5杯以上の人では1杯未満
の人の 0.52倍だった。



緑茶に含まれるカテキンは細胞の自然死を誘うことでがん細胞の発生を抑制することが知
られている。進行がんで危険性の低下がみられたのは、カテキン前立腺がんの進行に固有の
危険因子を抑制する効果があることが考えられるという。
調査を担当した倉橋典絵・同センター研究員は「今回の調査は症例数が少なく、偶然の可能性
も否定できない。今後も研究が必要だ」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071219-00000052-mai-soci

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世界のがん新患者、1200万人=毎日2万人死亡、今年の推計-米協会

米がん協会(ACS)は18日までに、2007年に世界で新たにがんが分かった患者は
1200万人を超えるとの推計を発表した。死者は約760万人で、毎日約2万人ずつ死んで
いることになる。
新患者を発がん部位別にみると、男性は肺約111万人、前立腺約78万人、胃約69万人
の順で多く、女性は乳房約130万人、子宮頸部(けいぶ)約56万人、大腸約54万人の
順だった。

ACSの報告書は、発がんリスクを高める要因として、たばこや酒ののみ過ぎ、肥満、
B型肝炎エイズヘリコバクター・ピロリ菌などの感染症を指摘。新患者と死者の半数は、
健康的な生活を促す教育や社会政策、ワクチンや抗生物質などによる適切な治療、早期診断の
組み合わせによって予防できた可能性があると訴えた。
2007/12/18-10:21
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200712/2007121800267&rel=y&g=&g=soc

<コメント>
緑茶の効用については今までもいろいろ報告があります。
熱いお茶を飲み続ければ食道がんになってしまいそうでそれも心配です。

なぜ前立腺がんに有効で他の部位のがんでないのか。
そこのところも知りたいところではあります。

予防ではなく進行がんに有効というところも(?)です。

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