腎がん初の治療薬

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最近の新聞記事からの紹介です。


腎がん初の治療薬、年明けにも登場 細胞狙い撃ち 成長防ぐ


延命効果に期待 薬効に個人差も

腎細胞がん(腎がん)を対象にした初の治療薬ネクサバール(一般名ソラフェニブ)が年明けにも
登場する。
分子標的薬と呼ぶタイプの抗がん剤で、再発や転移、手術できない患者の延命効果が期待される。


「みんなが待っていた。本当にうれしい」。
高知のがん患者会「一喜会」安岡佑莉子会長は、ネクサバール承認のメドが立ったことに胸をなで
下ろす。
同会は2007年3月、3,000人の署名と一緒に早期承認を求める請願書を厚生労働省
提出した。

未承認だが輸入して使っている患者はいる。
肺などにもがんが転移した70代男性のKさんもその一人。
服用後に耳の出血が止まり腫瘍も小さくなった。
ただ、月額50万-60万かかる。
ネクサバールはがん細胞だけを狙い撃ちする分子標的薬で錠剤タイプ。
がんに栄養分を送る血管をできにくくして増殖を抑える。
 
米国の進行性腎がん患者に対する臨床試験(治験)では、生存し腫瘍が成長しない期間が
167日と従来より2倍に延びた。
2005年に米国、2006年に欧州で承認され、現在60カ国以上で使わている。
日本では2002年に治験が始まり、2006年6月に承認申請。
12月下旬の厚労省薬事分科を経て、来年1月にも承認される見通しだ。

超音波検査などが普及し、最近は腎がん患者の8割が転移のない状態で早期発見される。
残り2割が肺や肝臓、骨などに転移している進行性。治療は、どちらも原則、手術で腎臓を
一部または全部摘出する。
ネクサバールの対象になるのは進行性や手術後に再発した患者、腎臓が一つしかないなどので
手術できない患者だ。

転移がなくても腫瘍が7cm以上だと3~4割で再発する。
治験を担当した筑波大学の赤座英之教授は「対象になる患者は結構多い」とみる。

こうした患者にはインターターフェロンなどを投与する治療が中心だった。
腫瘍が縮小する割合(奏効率)は10~20%で、延命効果ははっきりしていなかった。

ネクサバールの奏功率は約10%。
腫瘍が成長しないケースも含めると75%になる。
がんを「小さくする」というより「大きくしない」効果が色濃い。
赤座教授は「1~3年延命するケースもあるのではないか」と期待する。

ネクサバールのほかにもスーテント(一般名スニチニブ、トリセル(同テムシロリムス)なども
近く承認されるとみられている。

5年前、患者らの期待を背負い肺がん向け分子標的薬「イレッサ(一般名ゲフィチニブ)」
が登場した。
従来の抗がん剤とは違い副作用が少ないとされたが、間質性肺炎で死亡するケースが相次ぎ、
大きな問題になった。

ネクサバールも、手足の発赤や乾燥、亀裂が生じる皮膚障害、高血圧、倦怠(けんたい)感などの
副作用が挙げられる。
顔面の発疹(ほっしん)や甲状腺機能低下を引き起こす場合もある。
効き目も個人差がある。

腎がんは専門医が少ない。
慶応義塾大学の大家基嗣教授は「治療の選択肢が増えるのはいいことだが、決して夢の薬ではない。
最新の知見を熟知した医師と十分話し合って、治療を進めることが大切だ」と忠告する。

日経新聞・夕刊 2007.12.4  より
シリーズ がん治療 最前線(2)
版権  日経新聞

<自遊時間>
きのうの昼下がり、何気にテレビをつけて「徹子の部屋」を見てました。
小泉、安部、福田各氏が登場していてびっくりしました。
よく見るとソックリさんでした。
今までみたタレントではなかったのですが、「ザ・ニュースペーパー」というタレント集団でした。
それぞれが特徴をつかんだトークをしていましたが、
ソックリさには笑い転げてしまいました。
久しぶりに知的(?)なお笑い芸を見て若返った気持ちになりました。
録画して家族も巻き込んで3回見(見せ)ました。



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