むくみ

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きょうは「むくみ」をとりあげてみました。

むくみ

運動・食事が関係、生活の見直しをしていることが多い

朝は顔がはれぼったいし、夕方になると足がパンパンでブーツが入らない・・・・・。
むくみには、運動や食事が関係していることが多いといわれる。
日常生活の見直しがむくみ解消への第一歩のようだ。

 ■ ■ ■

むくみ外来を設けている麻布ミューズクリニック(東京
都港区)の渡辺賀子院長は「人間は、体重の5~6割が水分です。その水分が体のどこか
で偏ると、むくみなどの症状になって現れるのです」と話す。

体内で、むくみに直接関係するのが、細胞と細胞の間にある水分だ。

動脈の血液で運ばれてきた酸素や栄養分は、この水分を通じて細胞内に取り込まれ、老廃物
疲労の原因となる物質は水分とともに静脈やリンパ管に入って回収される。
しかし、回収がスムーズに進まず、バランスが崩れると、水分が細胞と細胞の間にたまって
しまい、むくみにつながる。
そして疲れやすくなる。

座ったまま、立ったままといったように、同じ姿勢を続けていると血流が滞って下半身に
水分がたまる。
夕方、ふくらはぎがむくんだり、スカートやズボンがきつく感じたりするのはこのため
らしい。

一般に女性の方が男性よりむくみやすい。
筋力が弱いので男性ほど強く血液を心臓に押し戻せないからだ。
渡辺さんは「寒いからといって靴下を重ねたり、窮屈なブーツを履いたりすると余計に血流
を悪くします。なるべく階段を使うなど、意識して足を動かすようにしましょう」。
 
   ■ ■ ■

食生活も大きく作用する。
特に塩分は大敵だ。
取りすぎると、体内の塩分濃度を一定に保とうと、血液中の水分が余分にしみ出し、ため
込んでしまう。

国は成人の塩分摂取基準として男性は1日10グラム未満、女性は同8グラム未満を掲げる。
だが、厚生労働省の05年の国民・健康栄養調査によると、成人1人あたりの平均摂取量は
11.5グラム。
ラーメン1杯に約6グラム、コンビニエンスストアなどの弁当に3~5g含まれるとされ、
知らないうちに取りすぎている可能性もある。

虎の門病院(同港区)健康管理センターの宮川めぐみ医師は「むくみ予防には、まず塩分を
控えること。そして老廃物を取り除いて血管壁を潤滑に保つビタミンや、水分の吸収力を
高めるたんぱく質を取ることを心がけてほしい」とアドバイスする。

無理なダイエットも良くない。
血管壁や筋力が弱まり、むくみやすくなる。

むくみが何日も解消しない時は注意しよう。
腎臓病や心臓病などが潜んでいる恐れがあるからだ。
顔がむくみ、目もはれぼったい状態が続くと甲状腺機能の低下も考えられる。
宮川さんは「『この程度むくむと病気』といった基準があるわけではないので判断が難しいが、
気になったら早めに受診してほしい」と呼びかけている。

朝日新聞・夕刊 2008.2.18
版権 朝日新聞社



「むくみ」は医学的には「浮腫(ふしゅ)」と言います。

全身にむくみがくる病気には「肝臓」の場合と「腎臓」の場合の他に「心臓」によるものと
いうふうに原因臓器として大きく分けて3種類あります。

この他にも「橋本病」などの「甲状腺機能低下症」、「クッシング病」などの「内分泌
(ホルモン)」の異常などが原因でむくみが来る場合もあります。

また、場合によってはいろいろと検査をしても特別な原因がみつからないこともあります。
これは「特発性浮腫(とくはつせいふしゅ)」と言って、女性に多い傾向があります。

「浮腫」にはこういった「全身浮腫」とは別に、身体のごく限られたところだけに見られる
「局所性浮腫」というのがあります。
リンパ管や静脈が何かの原因で詰ったりするために出来ることが多いのですが、場合によっては
癌の転移だったりすることもあります。
原因をしっかり調べることが重要です。
解剖学的な理由で、一般的には右足に比べて左足のほうがむくみが来やすいのです。

腎臓が原因で来るむくみはまずは顔からむくんで来ることが多く、心臓の病気で来るむくみは
両足からむくんで来ることが多いといわれています。
肝臓が原因のむくみは、お腹の中に水が貯まって(腹水)から全身にむくみが来ることが
多いです。

むくみに対する一般的な注意として野菜などのカリウムが多い食べ物をとって、塩分を控える
ことが必要です。



たかが"むくみ"されど"むくみ" http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/memo/mukumi/02.html


<コメント>
お薬を服用されている場合、むくみの原因がそのための場合もあります。
主治医によく相談してみて下さい。