モナリザ

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予防栄養学研究者 家森幸男先生の新聞投稿記事を紹介させていただきます。

モナリザ
モナリザといえば永遠の美女、レオナルド・ダ・ヴィンチ描く名画。
誰をモデルとして描かれたのか論争があるが、このたびドイツ・ハイデルベルク大学
図書館で見つかったメモからは、富豪商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの夫人
とのこと。

モナリザの画をよくみれば目元に隆起がある。
これは医学的にいえば”コレステロール”がたまった黄色瞳。
私は以前、モナリザは高コレステロール血症で夭折(夭折)されたのではないかと推測した。
モナリザがジョコンド夫人だったとなれば、修道院で亡くなられ、お墓まである方。
六十歳過ぎまで生き、当時としては長寿だったといえる。

医学の常識からいえば黄色瞳のある方は高脂血症のため、動脈硬化の進行も早い。
今なら血液の悪玉コレステロールを除く療法もあるが、ダ・ヴィンチの時代には勿論ない。

しかし悪玉コレステロが多くても長生きする場合がある。
例えばフランス人が長生きなのは、抗酸化栄養素を赤ワインから摂っているからといわ
れる。
農業国フランスでは、短命のスコットランド人に比べて野菜や果物からの抗酸化栄養素の
摂取も多い。
裕福な家庭のジョコンド夫人も赤ワインや野菜、果物を充分摂っていたはずだ。

最近、私が会長を務める兵庫県健康財団で実施した人間ドックのデータを神戸大学総合診療部
で分析してもらったところ、男性ではコーヒーを飲んでいる人、女性では出産経験のある人の
方が、動脈硬化度の進行が抑えられていた。
女性は、妊娠期間中は女性ホルモンのレベルが高く、動脈硬化が抑制されるのかもしれない。
ジョコンド夫人は五児の母親だったといわれている。

日経・夕刊2008.2.23
版権 日経新聞


平均寿命の男女格差(国際比較)
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1670.html
出産が縮める女の寿命
http://am.tea-nifty.com/ep/2004/03/post_6.html
(文中の話と逆の説もあります。)
老後の健康が貧しくなる女とは
 ・子がない女性
 ・5人以上子がある女性
 ・十代で子を産んだ女性
 ・間を置かずに続けて子を産んだ女性

モナリザの眉毛
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/10/30

モナリザをイメチェン
http://www.urizun-nikki.com/art_gellery/monalisa/monalisa.htm

モナリザの謎
http://www.page.sannet.ne.jp/rokano28/diary/diary6.htm


<自遊時間>
三浦元社長逮捕のニュースが週末のニュースを飾りました。
新聞を始め、テレビでも一斉に「元社長」という表現でした。
日曜朝のニュース番組の解説者も滑舌悪くとってつけたように
「元社長」と言っていました。
ドンダケの元社長でしょうか。
元社長なら大中小の会社の数だけ山ほどいます。
ただの「氏」ではどうしていけないのでしょうか。
恐らく協会で取り決めた表現と思われますが、同じ表現をする
ことにある種の不気味さを感じます。

あのビンラディンも最初ビンラディン氏と報道されていましたが、
ある日から突然、しかも一斉に「氏」をはずしたのを思い出して
しまいます。

ビンラディン容疑者、クイズ番組に出演
http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/2005030901.html

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