大豆は女性の味方

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予防栄養学研究者 家森幸男先生の新聞に掲載されたエッセイの紹介です。

大豆は女性の味方

諸外国では、日本の女性は若々しく肌がきれいと評判になっている。
私どもの世界61地域の国際研究でも、日本や中国の女性の肌が若々しいことを
実感した。
世界中の50代前半の男女の血圧を測って感じたことだが、肌に最も潤いがある
のが曰本女性。
この年齢だと更年期の女性も半分はいるが、日本女性ではメタボのリスクや
更年期障害の訴えも少なかった。

更年期女性でメタボのリスクが少ないのは、大豆を食べている地域。
世界中で丸1日の尿を集めて大豆の成分、イソフラボン量を測ったところ、
明らかに多かった。
同じ日本人でもブラジルに移住し大豆を常食しなくなった人々は、肥満、高血圧、
高脂血症、糖尿病まで多くなり、心臓死で17年も短命になっていた。
そこで日本人なら普通に納豆1パックで摂れるイソフラボンを”ふりかけ”で
食べてもらったところ、たった3~10週で血圧が下がり、善玉コレステロール
が増え、更年期の方々でも骨からカルシウムが失われるのを防げることがわかった。

今、少子高齢社会の重要な問題は不妊に悩む女性が増えていることだ。
大豆イソフフボンを摂った女性が妊娠に成功したというイタリアの報告や、
日本の不妊外来の産婦人科医の意見を参考にして基礎的研究に着手した。

その結果、日本人が日常的に摂取できるイソフラボン量で、子宮内膜に卵が着床
しやすくなるような生体内微量物質(サイトカイン)が増えることが証明できた。
イソフフボンが女性ホルモンに似た働きをして肌の健康、メタボの予防によい上
に、妊娠まで助けてくれることがわかった。
大豆はまさに女性の味方といえる。

出典 日経新聞・夕刊 2008.4.19
版権 日経新聞


<自由時間>
■ある日のある新聞のコラムより
財界の大立者だった鈴木永二氏は生前、「目先のことしか言わないのは単なるボス、
真のリーダーとはいわない」と話してたという。
日本の政治の現状はどうなのか。
単なるボスはたくさんいるように見える。
でも夢や希望が語られているとは思えない。
日経新聞私の履歴書」で扇千景が連載を書いています。
「当時、女優が子どもを産むことなど考えられなかった。同年の若尾文子池内淳子草笛光子岡田茉莉子黒柳徹子、少し年上の八千草薫さん、有馬稲子さん、久我美子さんは産んでいない」
当人を含めて9人。その中の何人を知っているかであなたの年を当てることができます。
■「職員が保険料10億円を着服 茨城県国保団体連合会」
茨城県国民健康保険団体連合会(水戸市)に勤務する男性主任(34)が、約3年間
にわたって同連合会が保管する保険料約10億円を着服していたことが22日分かった。
同連合会は、主任を業務上横領などの疑いで県警に刑事告訴する方針だ。
http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY200804220038.html?ref=rss
2008年04月22日
(4月22日の夕刊の3面に小さく出ていました。これって大ニュースではないんですか?)
■過大受給10億超を返還へ 建設連合国保組合
全国の個人建設業者などが加入する建設連合国民健康保険組合名古屋市)が、加入資格
のない業者を組合員に入れ、国の補助金を過大に受け取っていたとして、過大受給分
約10億8000万円を国に返還することが14日、分かった。
(同じ国保関連の10億円でも違う話。ややこしい)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071114/crm0711141306014-n1.htm
■健保組合、過去最大の赤字に=08年度、6300億円の見通し
健康保険組合連合会健保連)は21日、大企業のサラリーマンらが加入する1502
健保組合の経常収支が2008年度、6322億円の赤字になるとの見通しを発表した。
医療制度改革の本格実施に伴い、65~74歳の前期高齢者の医療費を賄うための拠出金
がかさむことなどが原因で、赤字幅は02年度決算の3999億円を上回り、過去最大
となる。
今回の収支見通しには、政府から負担を求められている、中小企業のサラリーマンらが
加入する政府管掌健康保険政管健保)への支援金750億円は含まれていない。
健保組合などに支援金を拠出させることを盛り込んだ政管健保特例法案が国会で成立した
場合は、健保組合の赤字はさらに拡大することになる。
健保連対馬忠明専務理事は同日の記者会見で、「とても政管健保を支援できるような
状況ではない」と説明した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008042100785
時事通信社 2008.4.21
(政策ミスのいきなりの露呈。暴動がおきないのが不思議なくらいです)
■「院内暴力」6882件…調査病院の半数暴言などが最多
全国576病院で昨年1年間、医師ら病院職員が患者や家族などから暴行や暴言を
受ける「院内暴力」が6882件に上ったことが全日本病院協会の調査でわかった。
院内暴力は調査した病院の半数以上に上っており、同協会では「病院の大きな負担
になっており、治療の障害にもなりかねない」と懸念している。
調査は昨年12月~今年1月、同協会の会員2248病院を対象に行い、1106
病院から回答を得た。
「院内暴力があった」とする回答は約52%に上った。
内訳は暴言などの「精神的暴力」が3436件で最も多く、次いで殴るなどの
「身体的暴力」2315件、「セクハラ」935件など。このうち警察に届けたのは
397件(約5・8%)、弁護士に相談したのも144件(約2・1%)にとどまり、
事を荒立てないよう病院内部で処理されている実態が浮かび上がっている。
 576病院のうち、職員がけがや精神的ショックを被ったケースがあったのは
404病院。看護師が被害を受けたのは358病院、医師は103病院だった。
読売新聞 2008.4.22
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080422-OYT8T00297.htm
(最近客然とする患者さんが増えており、当院にもモンスターペイシャントと目される
人がいます。本人に自覚がないだけに困りものです。)
■ちょっと前のネタで恐縮ですが、2008.4.8朝日新聞•朝刊に「カンフー熊」が紹介
されていました。
http://doupon.blog36.fc2.com/blog-entry-432.html

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井蛙内科開業医/診療録 
http://wellfrog.exblog.jp/
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葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
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