肺がんの早期診断

肺がん早期発見の重要性
肺がんは、現在日本の死因第一位である癌の中でも、発症部位別の死因が一位という、非常に死亡率の高い恐ろしい病の一つです。
肺がんと診断されてからの5年間の生存率はわずか16%。
しかし、極めて早期に発見できればその生存率は46%、ある統計によれば70%以上という結果もある病気なのです。

肺がんの患者数は年々増加の一途をたどっており、調査によると20歳代ではそれほどではないものの、40歳代になると飛躍的に増加しています。また、男性に多く見られることも特徴です。
40歳代以上の男性は、最低年1回は胸部のレントゲンなどがん検査を受けるべきなのです。
肺がんの早期発見により、早期治療、からだのあちこちへの転移の予防が可能となり、治る確率=生存率もずっと高まるのです。
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正面から撮影したX線写真には死角ができる
正面から胸部を撮影した場合、心臓や内臓の部分が白く映ってしまうため、その場所に肺がんがある場合には、写し出すことが難しくなってしまいます。

ヘリカルCTは、X線の撮影装置をぐるぐる回転させるのが特徴です。
撮影機器を高速回転し、体を移動させながら撮影するのです。
CTスキャンで撮影した場合、輪切りの撮影を何度も繰り返すので時間がかかってしまうのですが、ヘリカルCTであれば、短時間で終わり、あびる放射量も少なくて済むのです。
しかも、X線写真で死角になっているところも撮影可能で、ミリ単位で何百枚も撮影することができるため、早期のがんも鮮明に映し出すことができるようになったのです。
国立がんセンターのデータによると、肺がん検診の場合、ヘリカルCT導入前は早期の肺がんが見つかる割合が約40%でした。導入後は約80%に改善し、進行前のがんの発見に役立っています。
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20070307