日本脳炎ワクチン公費で 

日本脳炎ワクチン、接種中断の年齢層にも公費で
厚生労働省厚生科学審議会の小委員会は21日、日本脳炎のワクチン接種が事実上中断した2005-10年に定期接種を受けるはずだった年齢層を対象に、本来は対象外の年齢でも公費で接種できるようにすることを決めた。

同省が近く政令を改正し、5月にも接種を開始する方針。

日本脳炎の定期接種は、第1期(生後6か月-7歳半に計3回)と第2期(9-12歳に1回)がある。
今回の措置は、未成年者が対象。
第2期の年齢でも第1期分からの接種を認めるなど、必要な回数の接種をすべて公費で負担する。

日本脳炎ワクチンは05年5月、重症の脳脊髄炎を発症する副作用が1例報告されたため、定期接種の対象者への呼びかけを中止した。安全性が高い新ワクチンの開発を受けて昨年4月に再開されるまでの間、免疫を持たない子どもが毎年推定100万人ずつ増え、将来の流行が懸念されている。

出典 読売新聞 2011.2.21
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