緑茶のカテキンは様々な方向から“負のスパイラル”を止める
脂肪肝の何が本当に怖いか・・・。
それは、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの上流に脂肪肝があると考えられるためだ。
脂肪肝になると、肝臓内の脂肪が血糖値や血圧を上げるサイトカインを出し、糖尿病や高血圧を引き起こしやすくなる。
肝臓内の脂肪が酸化すると動脈硬化も進行し、心臓病や脳卒中を発症するリスクが最大で約2倍になることもわかっている。
糖尿病になると認知症リスクも高くなる、というふうに、脂肪肝を放置すると、様々な病気を誘発する“負のスパイラル”が起こるわけだ。
だからこそ、これらの病気の上流に位置する脂肪肝の状態でブロックすることが重要なのだ。
そのためには「ごはんの量を控えめにする」「砂糖入りの飲み物は避ける」といった“糖質ちょいオフ”の実践と「緑茶を日常的に飲むこと」を組み合わせることが、大きなポイントになる。
緑茶に豊富なカテキンには活性酸素による酸化ストレスを消去する働きがある。
さらに、高濃度に摂取すれば「肝臓における脂肪燃焼酵素に働きかけ、脂肪燃焼を促す」効果が期待できる。
これは、ペットボトルのお茶として販売されている特定保健用食品(トクホ)の商品などでおなじみの働きだ。
つまり、肝臓内で脂肪を燃やす効果があるわけだ。
また、カテキンは小腸の消化酵素の活性を抑えることによって糖質の吸収を抑制する。
最近の研究では、非アルコール性脂肪肝であるラットに緑茶を与えると、炎症物質が抑えられたという報告もある。
コメント;
はらしてラットを緑茶をゴクゴク飲むでしょうか。
先ほど述べたように、脂肪肝は肝臓がんの出発点になっている。
脂肪肝を減らすことができれば、肝硬変や肝臓がんの発症を抑えることにつなげられると考えられる。
東北大学が行った、4万人を対象にした9年間の追跡調査によると、緑茶を1日5杯以上飲んでいる人は肝臓がんの
罹患リスクが有意に低いことが明らかになっている。
参考・引用一部改変
日経Gooday 2016.6.24