ワクチン接種後副作用、300万回分調査 厚労省
・厚生労働省は15日、新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、計300万回分の接種後の健康状態をアンケートで調べる方針を決めた。
・4月1日以降に65歳以上の高齢者への接種が始まった後、協力者を募る。承認された米製薬大手ファイザー製を含めた3種類のワクチンを想定し、比較的多い発熱や体のだるさといった副作用を追跡する。
・ファイザー製のワクチンは、2月17日から東京都内の病院などで安全性
の確認を目的とした、医療従事者1万~2万人への先行接種が始まる。
・ワクチンが原因かどうかにかかわらず、接種後に生じる副作用などの情報を集めて定期的に公表する。
一般住民向けの本格的な接種が始まった後は、アンケートで集まった安全性に関わる情報を発信していく。
・アンケートは、ワクチン1種類につき、接種1回当たり約50万人を対象
とする予定。
ファイザー製のほか、米モデルナと英アストラゼネカのワクチンも対象とする場合、それぞれ2回接種が必要なため計300万回分になる。
・協力してくれる人に接種当日、1週間後、2週間後の体調を答えてもらう。
データは2週間ごとに集計する。
・接種後4時間以内に起きた全身のアレルギー反応である「アナフィラキ
シー症状」や接種が原因とみられる重い症状は、医療機関から国に個別に
報告を求める。
参考・引用一部改変
日経新聞・夕刊 2021.2.16