オミクロン派生型が拡大

オミクロン派生型が拡大 WHO「主流より感染力強い」

東京・大阪など市中感染相次ぐ

変異した新型コロナウイルス「オミクロン型」の派生型「BA.2」が国内で相次いで確認されている。

主流の「BA.1」より感染力が強いとされ、市中感染とみられる事例も発生し、ウイルスの置き換わりへの懸念が広がる。

東京都が独自の検査手法の普及を呼びかけるなど、自治体側は流行抑止へ動き始めた。

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オミクロン型→オミクロン「株」

派生型→派生「株」

の方が、表現として正しいのではないのでしょうか。

他のサイトでは、亜種とか変異株という表現もされています。

変異株と言わずに「派生」型というのは、あくまでもオミクロン株から「派生」したという意味合いなのでしょうか。

COVID19が流行し出してから、「派生」という表現がなされたのは初めてです。

 

世界保健機関(WHO)は22日、派生型は「(BA.1より)感染力が強いようだ」との見解を示し、毒性に大きな差がない可能性にも言及した。

デンマークやインド、中国などではオミクロン型の感染例の半数を超えて増えている。

 

国立感染症研究所が16日公表した調査結果によると、国内で確認された派生型はオミクロン型全体の0.6%程度の94例にとどまるが、各地に広がりをみせはじめた。

 

22日は大阪府と神奈川県が派生型を確認したと発表した。

大阪では13人のうち3人が感染経路不明で、府は市中感染とみている。神奈川では3人が判明したが、いずれも派生型の患者との接触や海外渡航歴は確認されていないという。

 

21日に派生型の確認を公表した愛知県では、16人のうち少なくとも4人は感染経路が不明という。

東京都は22日までに7人の派生型感染を公表し、このうち2人は海外渡航歴がなく市中感染が起きたとみている。

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市中感染が確認された時点で、大流行が起きることが確実視されます。

 

国内の新規感染者(7日間平均)は2日以降8万人を上回り続けていたが、22日に7万人台となった。

ピークを脱したタイミングで派生型の流行が始まれば、感染が再拡大しかねない。

大阪府の吉村洋文知事は22日、派生型について記者団に「今後、市中感染が広がる可能性が高い。新たな(感染の)波を形成するリスクがある」と述べた。

 

東京都は派生型感染の早期把握へ独自のPCR検査を導入している。

数日を要するゲノム解析の前に派生型を区別できるもので、1日で「BA.2の疑い」などを判定する。

1月末~2月17日に調べた285検体でBA.2の疑いがあったのは1件、256件はBA.1だった。22日の都議会では担当局長が「この検査手法を近隣県などと共有していく」と話した。

 

派生型流行を抑えるには、手洗い・うがいなど従来と同じ対策も有効になる。

東京感染症対策センター(東京iCDC)専門家ボードの賀来満夫座長は17日のモニタリング会議で「基本的な感染予防対策は変わらない」と指摘。

マスク着用や換気などの徹底に加え「ワクチンの追加接種を進めることも大変重要だ」と発言した。

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接触感染よりも飛沫感染がはるかに多いことを示す表現です。

 

厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」も警戒を呼びかけている。

16日の会合では「今のところ兆候はみられないが、(変異ウイルスが)BA.2に置き換わることで(感染が)再度増加に転じる可能性に注意が必要」とし、ゲノム解析による継続的な監視の必要性を訴えている。

 

<参考>

オミクロン派生型BA.2の性質 

・家庭内二次感染リスクなどの分析で、主流の「aA、1」より感染力が高いことが示されている

デンマークの報告によれば、入院リスクに関する差はみられない

・英国の報告では、ワクチンによる予防効果にも差がない

厚労省アドバイサリーボード 2022.2.16の資料 )

 

参考・引用一部改変

日経新聞 2022.2.23