プールで注意 目の病気

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洗眼避けゴーグル着用を

水の季節が近づいてきました。
ただ、はやり目やプール熱といった目にかかわる病気が毎年のように流行しています。
感染経路はプールでうつるケースも目立ちます。
病気を防いで楽しく水遊びをしたいものです。

■ □ ■

はやり目(流行性結膜炎)もプール熱咽頭結膜)も、アデノウイルスという、あり
ふれたウイルスが招く。
いくつもの型があり、風邪の原因にもなる。

総合新川橋病院(川崎市)の薄井紀夫・眼科部長は「このウイルスの感染力は非常に
強い」と言い、対応がやっかいだ。

結膜は、まぶたの裏側を覆う簿い透明の膜。
ここに炎症が起きやすいのは、まばたきをすることで目についたウイルスや細菌に触
れるうえ、いつも湿っていて病原体が繁殖しやすいからだという。
ごくまれとはいえ、急性出血性結膜炎という、エンテロウイルスなどが引き起こす病気
もある。  
 
「ウイルスは患者の涙や、目やににもたくさん含まれます」と薄井さん。
だから患 者がプールに入れば、ウイルスが水中に。

それだけではない。
ドアノブや、電車のつり革などに付着し、それに触れた人が手をきれいに洗わずに目を
こすって感染するといったことも否定できない。

結膜の充血、目やに、目の痛みなどが主な症状だが、原因が異なっていても初期の症状は
似ているので見分けるのが難しい。

アデノウイルスの診断キットは精度が7~8割。陰性でも完全には安心できない。

プール熱は、風邪のような症状も出るので、せきやくしゃみから感染を広げる恐れがある。
便や尿にもウイルスが存在する。

ウイルス性の結膜炎には有効な点眼薬がないが、一般に1~2週間で自然に治る。
ただし、薄井さんは「角膜の混濁を生じたり、結膜に瘢痕が残ったりすることがあるので
必ず眼科を受診してほしい」という。

■ □ ■
 
学校保健法はこれらの病気への対応を定めている。
プール熱では主な症状が消えた後も2日間の出席は停止。
はやり目などでは医師がほかの人に感染させる恐れがなくったことを確認するまで出席
できない。

もちろん大人もかかる。職場でうつす恐れがあるので休んだほうがいい。

感染対策でプールでは洗眼するよう指導されるが、これにも気をつけた方が良さそうだと
思わせるデータが出てきている。

外部環境と触れる角膜上皮は感染を防ぐ役割がある。
それを、涙液ムチン層という部分が保護している。

国立病院機構東京医療センター(東京都目黒区)の山田昌和・視覚研究部長は、都内の
屋内外のプールで塩素濃度を測って平均的な濃度を割り出し、健康な男女10人の協力を
得て、この濃度の塩素を入れた水に5分間目を浸してから、水道水で洗眼してもらった。
その結果、角膜上皮が塩素の入った水で傷つけられ、水道水の洗眼で涙液のムチン層も
洗い流されてしまうことが分かった。
山田さんは「角膜の炎症につながるほか、感染症にもかかりやすくなる。水泳の際は
ゴーグルを着用し、水泳後の洗眼は避けた方が良い」と話している。 

出典 朝日新聞・朝刊 2008.6.15
版権 朝日新聞社

<自遊時間>
■ 昔の雑誌を見ていたら、ある家電メーカーの広告が出ていました。
50型ハイビジョンプラズマディスプレイ1,680,000円。
随分な価格だったんですね。
びっくりしました。

■ 朝、「笑点」のテーマソングを口ずさんでいました。
私「♪♪♪、プハ」
小6の娘「最後はパフだよ」
私「あっ、そうだったね。パフ」
その会話を聞いていた女房。
「あそこんとこは楽器なんだからどちらでもいいんじゃないの」
私、小6の娘「あっ、そっか。それもそうだね」
それだけの話です。

■大学2年になる息子がいます。
今は自宅通学していますが、中高の6年間、遠隔地の寮生活をしていたので全く常識がありません。
新聞のエッセイで、山の別荘での薫製(くんせい)づくりを趣味としているという記事が目にとまりました。
我が家にも山小屋があるので興味深く読みました。

私「今度、山に行ったら、くんせいをつくるか」
息子「・・・・」
なんだか固まっています。
私「どうしたんだ?」
息子「シカとかクマとか?」
私「えっ?」
息子「置物をつくるんでしょ」
私「ひょっとして剥製(はくせい)と間違えてるんじゃないか?」
息子「ところでくんせいって何?」
その会話を聞いていた女房。
くんせいはくせいぼくがくせい」

6年間の空白期間はどうやって今後埋めて行けばいいのか?
親の悩みは深い。


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