ふくろう切抜き帖 2008.6.29

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日経新聞・朝刊 2008.6.27

今頃そんな話ですか。
そんなことより、医療現場の実際を現場第一主義でみれば済む話だと思うのですが。
いつまでも感覚が、国民と平行線です。
平行線だから「いつまでも」、という言葉はおかしいかも知れません。

平行線
2つの直線に1つの直線がまじわるとき、同位角が等しいか、または錯角が等しければ、
それらの2直線は平行である。
どこまで延長しても交わらない二直線(このとき二直線は平行であるという)のこと。
ユークリッド幾何学において、直線とその上にない一点が与えられたとき、与えられた
点を通り、与えられた直線に平行な直線は一意に定まるが、非ユークリッド幾何学
おいては必ずしもそうとは限らない。



新聞記事だけではわかりにくいので具体例をあげた方がいいかも知れません。
真っ先に僻地医療を担わなければいけない自治医大を卒業しているのも少し驚きです。

<例>
○○○医療課長の履歴
昭和56年3月自治医大
同年6月京都府衛生部医療課採用
京都府医大第2内科で臨床研修
昭和58年4月国立公衆衛生院専門課程
昭和59年4月京都府峯山保健所保健指導課長
昭和62年4月京都府衛生部保健予防課主幹
昭和63年4月京都府衛生部保健予防課参事
平成2年4月厚生省健康政策局計画課医療計画専門官
平成3年4月厚生省健康政策局計画課課長補佐
平成4年4月労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課中央労働衛生専門官
平成6年10月厚生省保健局保険課課長補佐
平成8年7月富山県厚生部次長
平成9年4月富山県厚生部理事
平成10年4月富山県厚生部部長
平成12年4月環境庁環境政策局環境保健部特殊疾病対策室室長
平成14年9月文部科学省研究振興局ライフサイエンス課がん研究調査官
平成15年防衛庁運用局衛生官
平成18年厚生労働省保険局医療課課長

臨床経験は研修医の2年間(S56.3~S58.3、しかも大学病院)だけです。
こういった人が日本の医療の方向付けをしているのが現状です。

厚労省】医療課長に○氏
http://www.yakuji.co.jp/entry734.html
新小児科医のつぶやき
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080208
回復期リハ、成果主義導入へ/厚労省・○課長
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=13093


医療介護難民は11万人」―療養病床削減問題5月15日20時35分配信
医療介護情報CBニュース(その1 1/5)
自民党の「療養病床問題を考える国会議員の会」(会長・中山太郎衆院議員)が5月14日
に開いた会合で、厚生労働省の担当者と現場の医師、国会議員が療養病床削減問題を
めぐり激しい応酬を繰り広げた。
介護療養型医療施設の存続を求める会」の吉岡充・上川病院理事長は、「厚労省の話
を聞いていると頭に血が上る。
介護療養型病床の削減により11万人の医療・介護難民が出るだろう」と述べ、介護療養型
病床の存続を訴えた。

国は、医療費の抑制を目的に、2012年度末をめどに、いわゆる「社会的入院」が多いと
指摘される療養病床37万床について、医療保険適用の医療型病床を25万床にまで減らし、
介護保険適用の介護型病床を全廃する方針を打ち出している。
このため、療養病床には5月に創設した介護療養型老人保健施設への転換を勧めている。
しかし、現場からは入院患者の行き場がなくなることへの懸念による反発が多く、
「現在入院している患者のニーズを満たせない」として、介護型は医療型へ転換し、
医療型は回復期リハビリテーション病棟へ転換するなどの動きが各地で見られ、厚労省
思惑通りには進んでいない現状がある。
「国会議員の会」は、介護療養型病床を有する病院で医療ソーシャルワーカーとして働いた
経験のある飯島夕雁衆院議員が中心となって、この問題を解決するために議論を続けてきた。

厚生労働省からは、老健局の鈴木康裕老人保健課長と、矢田真司老人保健課地域ケア・
療養病床転換推進室長が、介護療養型老人保健施設(老健)の概要を説明した。
特に夜間の看護師配置については「『えいや』と鉛筆で決めるのではなく、入っておられる
方にどれぐらいの医療行為が必要なのか、時間がかかるのか、どのぐらいの看護職員の
業務量が必要なのか、計算して決めさせていただいた」と述べた。
療養病床の転換を進めるために次々と打ち出した緩和措置についても説明し、「データに
基づくやり方でやらせていただいた。
今後の状況を見て必要に応じて見直しを行いたい」と締めくくった。(続)


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