糖尿病も注意
お酒は、やせ気味で血糖値が高めの人にとっても、油断のならない存在だ。厚労省研究班の調査によると、BMIが22未満の比較的やせた人の場合、
日本酒換算で毎日1~2合飲む人が糖尿病になるリスクは、飲まない人に
比べて1.9倍。
2合を超えると2.9倍あった。
BMIが25くらいの人では、リスクは高くならなかった。
たとえ太っていなくても、これ以上体重を増やさないことも、血糖値管理
に重要だ。
に重要だ。
糖尿病は、膵臓でつくられ、糖を処理するホルモンのインスリンが足りなか
ったり、出ていても効きにくかったりする病気。
英米では、肥満によってインスリンが効きにくくなるタイプが中心だ。
一方、日本人は、インスリンが不足するタイプが多い。
若いころからやせているのに血糖値が高めなら、インスリンをつくる力が
もともと強くないのかも知れない。
「こんな人では、体重がわずかに増えるだけでインスリンが一層効き
にくくなり、糖尿病になりやすい。BMIが25以下だからといって、
安心はできません」と曽根さんは警告する。
インスリン不足は体質の影響が大きく、生活習慣で改善するのは難しい。
それだけに、インスリンを効きにくくする要因を避けることが大切だ。
肥満のほか、運動不足や喫煙も、インスリンの効きを悪くして糖尿病の
リスクを高めるとされる。
昨年報告した。
BMI(体重<kg>÷身長<m>÷身長〈m>)が25未満の「太って
いない人」で、高血圧や高血糖といった危険因子を複数抱えている人が、
心筋梗塞(こうそく)や脳卒中で死亡するリスクは、因子がない人に比
べて2~3倍あった。
BMI25以上で同様に因子がある人のリスクは1.5~2.4。
太っていない人の方が、リスクの値は高かった。
肥満が前提となるメタボ基準では、こうした人たちのリスクは見落と
されてしまう。
出典 朝日新聞・朝刊 2008.10.12
版権 朝日新聞社
ったり、出ていても効きにくかったりする病気。
英米では、肥満によってインスリンが効きにくくなるタイプが中心だ。
一方、日本人は、インスリンが不足するタイプが多い。
若いころからやせているのに血糖値が高めなら、インスリンをつくる力が
もともと強くないのかも知れない。
「こんな人では、体重がわずかに増えるだけでインスリンが一層効き
にくくなり、糖尿病になりやすい。BMIが25以下だからといって、
安心はできません」と曽根さんは警告する。
インスリン不足は体質の影響が大きく、生活習慣で改善するのは難しい。
それだけに、インスリンを効きにくくする要因を避けることが大切だ。
肥満のほか、運動不足や喫煙も、インスリンの効きを悪くして糖尿病の
リスクを高めるとされる。
肥満でない人のリスク
滋賀医科大を中心とした研究グループが全国約7千人で調査し、結果を昨年報告した。
BMI(体重<kg>÷身長<m>÷身長〈m>)が25未満の「太って
いない人」で、高血圧や高血糖といった危険因子を複数抱えている人が、
心筋梗塞(こうそく)や脳卒中で死亡するリスクは、因子がない人に比
べて2~3倍あった。
BMI25以上で同様に因子がある人のリスクは1.5~2.4。
太っていない人の方が、リスクの値は高かった。
肥満が前提となるメタボ基準では、こうした人たちのリスクは見落と
されてしまう。
出典 朝日新聞・朝刊 2008.10.12
版権 朝日新聞社