新型インフル大流行でも「水道水は安全」

新型インフル大流行でも「水道水は安全」
新型インフルエンザが大流行しても、水道水を飲んで感染が拡大することはない―。
東京都水道局は12月2日に東京都庁で開かれた「新型インフルエンザ研究会」(主催・
NPO法人事業継続推進機構)で、新型インフルパンデミック(大流行)時の対応
マニュアルの概要を発表した。

同局によると、過去に伝染病が大流行した際に「水道水を飲むと感染する」といった
根拠のないうわさが広まり、住民をさらに混乱させたことがある。
このため、対応マニュアルの概要は「鳥インフルエンザウイルスは、表面が壊れやすい
外皮膜で覆われているため、塩素剤などの消毒剤によって容易に不活性化できる」
として、「塩素消毒が行われている水道水は鳥インフルエンザに対して安全」と明記
している。
 
また、新型インフルが発生した場合、浄水過程での塩素注入量と給水所での残留塩素量
の監視体制を強化し、同時に「水道水が安全であること」をあらゆる広報媒体を利用
して周知するとしている。

同局は、大流行の場合でも「いかに安全な水を、安定的に供給するか」をコンセプトに、
対応マニュアルを策定している。
政府の試算によると、新型インフル流行時は最大で4割の従業員が欠勤するとされて
いるが、同局は浄水場などの運転管理要員を確保するため、他局への転職者や退職者
を含めた業務経験者リストを浄水場ごとにあらかじめ作成しており、緊急時はこの
リストを活用して要員を確保するという。



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出典 朝日新聞・朝刊 2008.12.2
版権 朝日新聞社

<番外編>
インフルエンザ流行の兆し、例年より早く
国立感染症研究所感染症情報センターは2日、インフルエンザが流行の兆しを見せ始めて
いると発表した。
11月23日までの1週間の患者数は1施設あたり0.56人と、前週の0.31人から
増加。
この時期としては過去10季の中で、昨季に次いで多く、例年より早い立ち上がりという。

全国約5千の医療機関からの報告をもとにまとめた。
大阪を中心とした近畿地方で流行しているほか、山梨、島根の両県で報告が急増した。
年齢別では5~9歳が3割を占める。ウイルス型は、Aソ連型が20%、A香港型が42%、
B型が38%。

例年1~2月が流行のピークで、同センターは「本格的な流行に備え、こまめに手を洗う
など予防を心がけてほしい」と注意を呼びかけている。
http://www.asahi.com/national/update/1202/TKY200812020027.html
出典 asahi.com 2008.12.2
版権 朝日新聞社

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