生存率

生存率  数字の鵜呑みは危険


がんに自分がかかってしまった場合、まずは病院選びから始まります。
病院で診断された場合の多くは、その病院で治療が始まります。
しかし、健診や診療所で診断された場合にはどこへ紹介してもらうか。
自分の生命を預けることになるわけですから、紹介先の病院を真剣に探さなければなら
ない場合がありえます。
先生によっては、太鼓判を押して紹介先を決めてもらえる場合もあれば、病院の選択を
本人に委(ゆだ)ねるケースが考えられます。
本人に選んでもらえば医師側も後で恨まれることがありませんから正直言ってラクです。

一般的には、患者さんは近い病院がいいとおっしゃいます。
そんな時には「入院中の家族のお見舞いの利便性まで心配することはないですよ。自分
は入院しているわけですから、少しぐらい遠くても実力おある病院を選んだほうがいい
ですよ」とアドバイスします。

さて実際に手術になった時に「生存率」という数字が問題になります。

きょうはそんな内容をとりあげてみました。



生存率とは・・・

診断後、一定の期間がたった時に患者が生きていることが確認できた割合。
がん治療の場合は通常、5年経過が治癒の目安ですが、部位によっては10年の場合も
あります。
死因に関係なく、すべての死亡を含めて計算したのが「実測生存率」です。
この生存率から、がん以外の死亡の影響を取り除くため、対象者と同じ性別や年齢などの
集団と比較し、調整したものを「相対生存率」といいます。
地域がん登録や国際比較ではこれが用いられます。


<参考および引用記事>
朝日新聞・朝刊 2009.4.21
(版権 朝日新聞社


<関連サイト>
ガン疾患別生存率
http://www.tanno-holistic-medicine-japan.com/html2/survivalrate.html

がんの生存率について
http://www.yhoken.jp/htm/info/info18.htm

全がん協加盟施設の生存率協同調査
http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/index.html


<番外編>
猿橋賞に塩見慶応大准教授 RNA研究でモデル提唱
女性科学者に明るい未来をの会」(古在由秀会長)は20日、自然科学分野で優れた業績
を挙げた女性研究者に贈る「猿橋賞」の本年度の受賞者に、塩見美喜子慶応大医学部准教授
(47)を選んだと発表した。

塩見准教授は、RNAによって遺伝子の働きが抑えられる「RNAサイレンシング」と呼ば
れる仕組みを分子レベルで研究。
ショウジョウバエを使った解析の結果、生殖細胞でだけ働く特定のRNAが、ほかのRNA
とは大きく異なる生合成経路で作られるというモデルを提唱したことなどが評価された。

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