肺年齢 知って病気を予防

皆さんすでにご存知のように、肺は空気中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を体外に排出するといった重
要な役割を担っています。
心臓をエンジンに例えれば、いわばインテークマニホールドや燃料噴射装置そして排ガス装置に相当す
るものです。

人間が生まれてから死ぬまでの間、心臓と同様に肺も休むことなくずっとこの重要な役割を果たしてい
るのです。

他の臓器も同様ですが老化とともに、肺の機能も歳をとっていきます。

日本呼吸器学会は肺の老化対策として「肺年齢」を提唱しました。

この肺年齢は、肺の健康状態を示すバロメーターといえます。
肺年齢が実際の年齢と同じかそれより若い場合には、肺は健康ということになります。
逆に、肺年齢が実際の年齢よりも高齢の場合には、肺の健康に問題があることが考えられます。

具体的には、1秒間に吐くことの出来る空気の量(1秒量)、身長、性別から計算した肺の働き具合の
目安ということです。

肺の健康状態はなかなかわかりにくく、咳き込んだり息苦しくなったりといった自覚症状が出ないと病
院に行くことはありません。
また肺機能検査は、詳しい健診でない限り健診項目として入っていません。


肺の老化を進める原因としては、遺伝的な要因に加えて、汚染された空気や職業的に有害なガスや粉塵
を吸い続けることが知られていますが、もっとも大きな要因は喫煙です。

喫煙を続けると、非喫煙者に比べて肺機能の低下が急速に進み、40歳を過ぎたころからCOPD(慢性閉塞
性肺疾患)を発症する人が増えてきます。
毎日吸っている人では吸わない人よりも5歳くらい肺年齢は高くなるといわれます。

肺年齢を知ることによって肺の健康状態を知り、早くから肺の健康を守る生活をすることができます。
人生80年の時代です。
老後の時間をいきいきと楽しむためにも、肺年齢を知って、肺の健康に注意を払うことをお勧め
します。



「肺年齢 」については2008.6.25の


でもとりあげました。


また、以下のサイトでも詳しく解説されています。


肺年齢とは?:SpiNet -医療従事者の皆様へ-
http://www.spinet.jp/me_medi01_age01.html


40歳以上、喫煙者はご用心 肺年齢知ろう
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/topics/20090120/20090120_0001.shtml



”肺年齢コンセプト”仕様書
http://www.hainenrei.net/pdf/hainenrei_shiyousyo_11b.pdf




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(Fletcher C, BMJ. 1 : 1645, 1977)


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(画面をクリックすると読みやすくなります)
出典 日経新聞 2008.5.25
版権 日経新聞



<今日の一曲> セカンドラブ (唄 徳永英明
http://www.youtube.com/watch?v=c9hE4t_I78M&hl=ja


新型インフルエンザ関連>
新型インフル「高齢者に免疫か」…専門家指摘
世界中に感染が広がっている新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)について、高齢者の感染者が
少ないことが注目を集めている。

「高齢者には何らかの免疫があるかもしれない」と指摘する専門家もいる。

疾病対策センターCDC)は6日、米国内で感染が確認された642人の患者のうち、58%が
18歳未満の若者だったと発表した。
通常の季節性インフルエンザでは、乳幼児や高齢者の感染者が多いだけに、新型インフルエンザでは、
なぜ、若者に感染者が集中するのか憶測を呼んでいる。

感染者の最も多いメキシコでも、高齢者の感染者が少ないのは同じで、同国内で最多の治療実績を誇
る国立呼吸器疾患研究所付属病院でも、重症で入院する患者の大半が20~50歳だった。

世界保健機関(WHO)の緊急委員会委員を務める田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイ
ルス研究センター長も、今回の新型インフルエンザで60歳以上の感染者がほとんどいないことを不
思議がる。

田代センター長は「今から60~65年前に、今回の新型ウイルスに似たウイルスが流行し、高齢者が
免疫を獲得している可能性がある」と指摘する。

CDCのリチャード・ベッサー所長代行も6日の記者会見で、春休みにメキシコを旅行した若者から新
型インフルエンザの感染が広がったのが一因としながらも、高齢者が新型のウイルスに対して免疫を持
っている可能性があるとの見解を示し、今後詳しく調査する必要性を強調した。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090507-OYT1T01004.htm
読売新聞 2009年5月7日23時13分

新型インフルエンザの特徴は?
●過去に出現したことのあるウイルスが、再び現れる場合
アジアかぜや香港かぜは、近代のパンデミックを起こす以前に流行していたことが知られています。
この場合は高齢者に ある程度の抵抗力があったようです。
もし、アジアかぜに類似したウイルスが再び現れた場合は、中高年の多くの方は全くの無防備では
ないと考えられるため、感染が拡大しても死亡者数はある程度少なくなる可能性があります。
(今回の新型インフルエンザhあこのケースでしょうか?)
http://images.google.co.jp/imgres?imgurl=http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/kansen/topics/flu/gif/flu_qq.gif&imgrefurl=http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/kansen/topics/flu/flu_qq.htm&usg=__Qz6ng2f6r1lHoeaEI9XuPSWcn8U=&h=251&w=400&sz=20&hl=ja&start=81&tbnid=iUqWmJjGP5y5iM:&tbnh=78&tbnw=124&prev=/images%3Fq%3D%25E6%2596%25B0%25E5%259E%258B%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2595%25E3%2583%25AB%25E3%2582%25A8%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B6%26ndsp%3D20%26hl%3Dja%26sa%3DN%26start%3D80

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シカゴの邦人男児新型インフル感染  「症状回復、命に別条なし」米国シカゴ在住の日本人男児
(6)が、新型インフルエンザに感染した。
8日午前に記者会見した中曽根弘文外相が米政府からの連絡として明らかにした。
日本人の新型インフルエンザ感染が確認されたのは初めて。
男児は現在、シカゴで治療中だが、政府筋は「症状は回復しており、命に別条はない」と述べた。
発症の日時や感染の経緯などは明らかになっていない。
http://www.excite.co.jp/News/society/20090508/Kyodo_OT_CO2009050801000225.html