四十肩・五十肩

肩の周囲が激しく痛み、腕を上げるのも困難になる病気に四十肩・五十肩
があります。

この病気については


というタイトルで2009.6.6のこのブログでもとりあげました。

昨日の新聞で、少し違った角度から解説していましたのでもう一度紹介します。
病名通り、中年の世代の多くがつらい思いをするのですが、放っておいても
なぜか自然に治るケースも多い病気です。

私もかかりましたが、自然に治ることがわかっていたので整形外科にも行き
ませんでした。
ありふれた病気ですが意外と発症や治癒の仕組みは解明されていません。
専門家の間にもいろいろな見方がるのが実情です。

その理由は病理検査のサンプルが少なく、肩関節が三角筋など大きな筋肉に覆
われていて、触診だけでは痛みの場所を特定するのさえ難しいことにあります。

そのため、整形外科の中の肩の専門医の間でも、四十肩・五十肩のメカニズム
についての見解が分かれているのです。

日常生活で肩の関節を動かす腱板を覆う袋に傷がつき、修復が間に合わなくな
るのが発症の理由という専門家もいます。

若いうちは無理な肩の動きで関節の組織が損傷してもすぐに回復するが、年齢
とともに自然修復のスピードが落ちるというわけです。

腱板は肩の内側にある筋肉(インナーマッスル)の一群です。
重い物を持ったりすると働く三角筋など外側の筋肉より機能が落ちやすい筋肉
です。
内外の筋肉バランスが悪くなると、関節内で上腕骨の回転軸が定まらなくて、
諸動作のたびに周囲を刺激して痛みます。
専門用語で「肩関節周囲炎」というのはそういった事情からです。

そういったことからインナーマッスルの働きを回復させれば、治療や予防につな
がるという考えが生まれてきます。

四十肩・五十肩では、急性期を過ぎて痛みが和らぐと、腕の動きが和らぐと、
腕の動きが制限される慢性期(拘縮期)に入ります。
この頃からは、小さな負荷で腕を回したり、左右に動かしたりする運動が効果的
です。



肩が痛いからといって勝手に四十肩・五十肩と決めつけてはいけません。
腱板が切れてしまう「腱板断裂」や「石灰化沈着性腱板炎」という病気もあるので
まずは専門家の診察を受けるのが原則です。

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日経新聞・夕刊 2009.7.3

<参考および引用記事>
出典 日経新聞・夕刊 2009.7.3
版権 日経新聞



<自遊時間>
タイのパンダの赤ちゃん、生後約1カ月に
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この赤ちゃんは
女性の栄養知識調査
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/32758737.html
でもとりあげました。