冷蔵庫にひそむ食中毒の危険

食中毒については以前にもこのブログでとりあげました。



当院でも、作り置きしたチキンカレーを冷蔵庫に入れておいて5日経ってから食べて
食中毒を起こした方が最近来院されました。

「冷蔵庫の過信は禁物」の具体例ですが、本人はそのことに最初から気づいて来院
したわけではありません。

私は腹痛、下痢、発熱で来院した患者さんに対しては、「胃腸かぜ」とは考えません。
まずは「食中毒」を疑いいろいろお聞きします。
そうすることによって、季節を問わず意外と食中毒が見つかるものです。

もちろん、診断を確定するためには白血球数や検便による起炎菌の同定が必要です。


以下は、
油断は禁物! 家庭でも多い食中毒 - goo ヘルスケア
http://health.goo.ne.jp/column/zoom/3/0031.html
からの紹介です。

生鮮食料品についた食中毒菌の繁殖を防ぐには、冷蔵室は10℃以下、冷凍室は-15℃
以下にキープ。そのためには次のことに注意しましょう。

・詰めすぎない……冷蔵庫内に物を入れすぎると、冷気がスムーズに流れず、設定
温度にならない場合も。スペースの7割程度までに。

・頻繁に開閉しない……ドアの開け閉めは、冷気を逃がし庫内の温度を上げる原因に。
できるだけドアの開閉の回数は少なく、全開は避け、開けている時間も短くして。
よく使うものはまとめて取り出しやすい場所に置くなどの工夫も。

・庫内は清潔に保つ……庫内だけでなくドアやパッキン、取っ手も定期的にふき掃除
と消毒を。そのさいは食品の賞味期限や消費期限などもチェック。

・冷凍庫内は食材をすきまなく……一つひとつの食材が保冷剤の働きをして効果的。

・冷凍食品は使う分だけ出して常温解凍は避ける……解凍は冷蔵庫か、電子レンジ
を使う。または密閉容器に入れて水を流しながら。室温解凍では食中毒菌が増える
恐れが。

また、普段から規則正しい生活を心がけて、食中毒菌に対する抵抗力を養っておく
ことも大切。
体調不良時は、生ものを避けるほうがよいでしょう。
下痢、腹痛、吐き気、発熱など、もしも食中毒が疑われるような症状が出た場合は、
まず脱水症状を防ぐために水分を補給し、早めに医療機関を受診しましょう。


その他に
○肉や魚などは、他の食品に肉汁などがかからないように、容器や袋にいれ保存する。
○残った食品は、早く冷えるように浅い容器にわけ保存する。
○時間がたった食品は、捨てる。
○解凍と冷凍を繰り返すと、細菌が増殖することがあるので、解凍は1回使う分だけする。
(小分けに冷凍する)

 

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(画像をクリックすると大きくなります)

出典 朝日新聞・朝刊 2007.7.30
版権 朝日新聞社


<食中毒 関連サイト>
冷蔵庫にひそむ食中毒の危険
http://www.n-shokuei2.jp/food_poisoning/refrigerator/index.shtml

家庭での食中毒を防ぐために「冷蔵庫を使いこなす」
~フリージングはなるべく「小分け」して~
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http://jccu.coop/info/activity/2007/10/post_379.html
http://jccu.coop/info/activity/pdf/healthy_071026_01_01.pdf
(より大きく読みやすくなります)

食中毒 | 冷蔵庫に食品を保存するときの注意点は? : 症状・予防 ...
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http://www.selfdoctor.net/q_and_a/2001_08/shyokutyuudoku/09.html


<きょうの動画>
コーヒーを淹れさせてみた -oil Master's brain-
http://www.youtube.com/watch?v=ejROvUC-gWU&hl=ja
(今朝のNHKニュースで「評判の動画」として紹介していました)

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