げっぷ

きょうは「げっぷ」がテーマです。

げっぷとは、胃に中に溜まった空気が食道を通して逆流し口から排出される現象です。
もともと胃には、ある程度の空気が溜まっていますが、食道と胃とのつなぎ目に
下食道括約筋という筋肉があり、食道に空気を逆流しにくくしています。
ところが、胃のなかの空気が増えて内圧が高まると、この筋肉がゆるんで、食道の方
に空気が漏れ、ゲップが出ます。
また、胃の機能そのものが低下することにより溜まった空気が逆流してげっぷが出ます。
その他にも胃腸の疾患の症状のひとつとして「げっぷ」が現れることもあります。

「げっぷ」から考えられる病気
1.上部消化管の疾患
逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、胃下垂慢性胃炎胃がん食道がん、胃・十二
指腸潰瘍幽門狭窄などの食道や胃疾患。

2.肝、胆嚢、膵臓、小腸、大腸の疾患

3.機能的疾患(胃食道逆流症,空気嚥下症)
・胸やけを伴う場合には、胃食道逆流症の可能性が考えられます。
・胃が張ったり、痛みがあったりしてゲップが出る人は、胃炎・胃潰瘍の可能性が
考えられます。
ヘリコバクター・ピロリによる胃潰瘍の場合、ゲップが多く出るといわれます。
・精神的ストレスなどが原因で普段空気を飲み込んでしまう『空気嚥下症』が考え
られます。
胃下垂で胃の筋肉の緊張が弱くなった人でも、ゲップが出やすくなることがあり
ます。

<参考および引用サイト>
げっぷ
http://ityou-byouki.sblo.jp/article/5068285.html


<コメント>
胃透視検査の後でレントゲンフィルムの説明をします。
その時、患者さんはしばしば左の横隔膜の直下の黒い影を指して「これはなんで
すか」と尋ねます。
そんな時には「これは胃の中の空気でゲップのもとなんですよ」とお答えします。


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(画像をクリックすると拡大します。)
出典および版権 日経新聞


<関連サイト>
げっぷ
http://ja.wikipedia.org/wiki/げっぷ
■げっぷが出やすくなる時
○炭酸飲料やビールを飲んだ後
(飲料の炭酸が胃液と化学反応を起こし炭酸ガスの遊離が促進され胃に充満するため)。
○満腹になるまで食事を摂る
(食事と一緒に空気も飲み込むため)。
○胃腸の調子が悪い
(悪玉菌などの影響で、有害なガスが発生するため)。
○緊張状態
(頻繁に唾を飲み込むため)。
○健康診断などで胃を膨らませるために発泡剤を飲む
(出してしまったらもう一回飲まなければいけない)。
○水泳の後
(息継ぎのときや、潜る瞬間の息止めで空気を飲み込むため)。

■牛などの家畜のげっぷは、地球温暖化の一因になっているという説がある。
そのため、げっぷに含まれるメタンガスを少なくするための餌が開発されている。

『本当は怖いゲップ~地獄の迷路~』
http://www.asahi.co.jp/hospital/shinsatsu/060801.html
■「噛みしめ呑気症候群」とは、緊張やストレスによって体に様々な異変が引き起
こされる心身症のひとつ。
最悪の場合、うつ状態に陥ることもあるという恐ろしい病気です。
聞き慣れない病名ですが、現在、この病に悩まされている人は8人に1人。国内
だけで、実に1500万人近い数に達します。
それも、20代から50代のストレスを受けやすい女性が、最も多いというの
です。
■歯を噛みしめると、舌は上アゴに押し当てられます。
すると、唾液がのどの奥にたまり、体が反射的にたまった唾液を飲み、空気も
一緒に飲み込んでしまうのです。
■実はこれこそ、この病を引き起こす最大の原因。
この病の最大の落とし穴は、痛む場所を調べてもなんら異常がないため、医師が
痛みの原因を見つけにくいこと。
そしてこのことが、患者のストレスをつのらせてしまいます。
その結果、病状はますます悪化、最悪の事態に陥ってしまうのです

ゲップが異常に出るのですが…?
http://www.health.ne.jp/doctor/270.html

品の無い話題で恐縮ですが、最近やたらゲップやおならが出ます
http://q.hatena.ne.jp/1101907702

空気嚥下症
http://ja.wikipedia.org/wiki/空気嚥下症
■空気嚥下症(くうきえんげしょう)とは、空気を大量に飲み込んでしまうことによって、
げっぷがたくさん出たり腹部膨満感を覚える状態のことである。
呑気症(どんきしょう)とも呼ばれる。
■噛みしめ呑気症候群(かみしめどんきしょうこうぐん)は、東京医科歯科大学の教授で
ある小野繁命名したもので、「(奥歯を)噛みしめる」動作に着目している。
ストレスなどによって無意識のうちに奥歯を噛みしめ、大量の空気を含んだ唾液を飲み
込んでしまい、胃腸に空気がたまって前述のような症状が現れるだけでなく、噛みしめる
動作によって頭痛や肩こりをも引き起こす。
この「噛みしめ呑気症候群」は、2006年8月1日放送の「最終警告!たけしの本当は怖い
家庭の医学」(テレビ朝日系)で取り上げられた。


<自遊時間>
全英オープン」最終日、トム・ワトソンは59歳での史上最年長メジャー優勝まで、ほん
のあと僅かまで迫って見せた。「Old fogey almost did it(時代遅れがほぼやり遂げた)
」。
ワトソンは、この日の戦いを自らそう形容した。
6度目のクラレットジャグを掲げる瞬間は目の前まで来ていたが、それはするりとすり抜
けた。
最終ホールをボギーとし、通算2アンダーで並んだシンクと共に4ホールのプレーオフ
臨んだワトソン。
1977年のニクラウスとの死闘が「真昼の決闘」なら、2009年は「黄昏の決闘」か。
だが、59歳にして強風の中72ホールを戦い抜いたワトソンには、夕闇迫り、気温も下がり
始めたリンクスで、23歳年下のシンクに張り合う余力は残されていなかった。
敗北が決定的なワトソンが18番グリーンへ戻ってくると、周りをぐるりと取り囲んだギャ
ラリースタンドの人々が総立ちとなり、温かい拍手と歓声で疲れ切った老兵を出迎える。
それは、これまでの寒さや疲れも吹き飛ぶような、心温まる瞬間だった。
この日、全英の歴史に新たに刻まれた1ページは、皆が語り継ぐにふさわしい珠玉のストー
リーだった。

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ギャラリーの大歓声を受けて、18番グリーンへと戻ってくるトム・ワトソン
7月20日8時56分配信 ゴルフダイジェスト・オンライン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090720-00000002-gdo-golf



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2009年 全英オープン最終日 トム・ワトソン
とても59歳とは思えない戦いぶりだった。
2009年7月20日 JJ田辺/ゴルフダイジェスト・オンライン
http://www.golfdigest.co.jp/magazine/tournament/tournews/pga/photo/tk30000013759000001348401.html